梅毒

梅毒とは

梅毒とは梅毒トレポネーマという細菌によって引き起こされる全身感染症です。
感染経路は主に性交渉や性交類似行為(オーラルセックス、アナルセックス)ですが、まれに感染者の体液や血液に触れることによって、皮膚の傷口や粘膜から感染することがあります。
日本では近年急速に感染者数が増加しています。

診断

血液検査で梅毒トレポネーマに対する抗体の有無や量を調べます。
感染初期では検査が陽性にならないこと(偽陰性)があります。
その場合は2~4週間期間をあけて再検査を勧める場合や症状などから総合的に梅毒感染を強く疑う場合は検査が陰性であっても治療を開始する場合があります。

症状

感染してもすぐに症状が出現するわけではなく、一般的に潜伏期間は1週間から3カ月と言われ幅が広いです。
また全身感染症なので症状も非常に多岐にわたります。
初期症状としては直接接触のあった性器や口、肛門などに皮疹やしこり、潰瘍ができます。
痛みは伴わないことが多く、その後自然に消失します。
その後、典型的には赤い斑点様の皮疹(梅毒性バラ疹)が体幹や手掌に広がります。

治療

内服抗菌薬を4週間程度、または筋肉注射を1回あるいは1週間おきに3回します。
治療の効果判定は血液検査で行い抗体が十分低下すれば治療終了です。