サンガー法を用いたシークエンス

ヒロクリニックで東京衛生検査所と協力して次世代シークエンサーを用いたNIPTをやっていますが、それだけでなくサンガー法を用いたシークエンスも提供しています。

まずサンガー法と何かというと、次世代シークセンサーが出る前のシークエンサーです。これは正確にDNAの配列を読み込むことができるのですが、読み込む速度が遅く、人間の全領域を読み込むことはとても数日ではできません。しかしながらその正確性は次世代 シークエンサより高く実在シークエンサーで読んだものを再度評価する際にはよく使っております。実際検査は全領域を読むのにはとても優れているのですが、やはり正確性においてはサンガー法にはかないません。そのためこの両者を併用することによってより正確な検査を提供することが可能となります ヒロクリニックでは特に228種の常染色体劣性遺伝子検査を行った場合にその確認試験としてサンガー法を用いております。次世代シークエンサーでは高スループットで大量のデータを一度に処理するため、短いリードの読み取り精度が低下し、エラーが発生しやすい特徴があります。 次世代シークエンサーで遺伝子の異常場所部位がわかれば、サンガー法はかなり有効な方法です。なぜならば、サンガー法は場所がわかっていれば、その場所を正確に読むことができるからです。

2種類のシークエンサーフォーム用いることによってより正確な遺伝子情報獲得し評価を行うことによって、患者様により良い 遺伝子検査を提供できることと思っております。いかに簡単にサンガー法の手法について述べておきます。ご覧ください。

サンガー法は、DNAの塩基配列を決定するための古典的なシークエンシング技術の一つです。1977年にフレデリック・サンガーによって開発され、長い間、DNAシークエンシングの標準的な手法として使用されてきました。

サンガー法の手順
DNA複製の開始: 特定のDNA断片をプライマーとともに複製し、DNAポリメラーゼを使用して新しい鎖を延長します。

ジデオキシヌクレオチド(ddNTPs)の追加: 複製中にddNTPが組み込まれると、鎖の延長が停止します。このプロセスが繰り返され、さまざまな長さのDNA断片が生成されます。

電気泳動による分離: 生成されたDNA断片をサイズに基づいて分離し、それに基づいて塩基配列を決定します。

サンガー法の特徴
高精度: 一度に長い塩基配列を正確に読み取ることが可能で、エラー率が低いです。
使い方の広さ: 特定の遺伝子や変異の検出、クローンの確認など、さまざまな研究に使用されます。