妊娠高血圧症候群とは? 注意したいポイントをご説明します【医師監修】

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妊娠高血圧症候群とは妊娠時に高血圧を発症した状態です。妊婦さんの約20人に1人の割合で起こるとされ、妊娠34週未満で発症した場合は重症化することも少なくありません。この記事では妊娠高血圧症候群の症状や注意点についてを医師が解説いたします。

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出産前にダウン症・性別を診断

妊娠高血圧症候群とは

妊娠20週以降に高血圧を発症した状態を妊娠高血圧症候群といいます。以前は妊娠中毒症といわれていましたが、2005年に日本産科婦人科学会により「妊娠高血圧症候群」の名称に改められました。

妊娠時の高血圧症はいくつかに分類されます。妊娠時の高血圧発症を「妊娠高血圧症候群」。妊娠前もしくは妊娠20週までに高血圧を認める場合「高血圧合併妊娠」。妊娠20週以降、高血圧のみの発症であれば「妊娠高血圧症」、これにタンパク尿を認められた場合は「妊娠高血圧腎症」といいます。

妊婦さんの約20人のうち1人の割合で起こる妊娠高血圧症候群ですが、その原因は解明されていません。しかし、妊娠以前より血圧が高い・糖尿病・肥満・多胎などの場合に多くみられる病気です。また自覚症状がほとんどないため、自身で妊娠高血圧症候群の症状チェックなどをすることは難しいことから、妊婦健診で妊娠高血圧症候群と認められるケースも少なくありません。

妊娠高血圧症候群は妊娠34週未満(早発型)で発症すると重症化するケースも多くみられます。母体には血圧上昇・肝機能障害・腎臓や泌尿器の機能障害・タンパク尿・けいれん発作・脳出血などを引き起こすことがあります。

胎児への影響は「胎児発育不全」や、子宮の壁から胎盤が剥がれてしまい胎児へ酸素や栄養が届かなくなる「常位胎盤早期剥離」、「胎児機能不全」のほか胎児死亡を引き起こします。これらのことから、妊娠高血圧症候群は母子ともに、とても危険な病気といえるでしょう。

なお、日本産科婦人科学会による妊娠高血圧症候群の重症度判定基準は以下のとおりです。

軽症重症
蛋白尿300mg/日以上~2.0g/日未満2.0g/日以上
最高血圧140mmHg以上~160mmHg未満160mmHg以上
最低血圧90mmHg以上~110mmHg未満110mmHg以上

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妊娠高血圧症候群の症状・合併症について

妊娠高血圧症候群は自覚症状がほとんどないとされています。そのため確実な妊娠高血圧症候群の症状チェック方法はありません。しかし多くの場合、妊婦健診で異常が認められることから、重症化を防ぐためにも妊婦健診は定められた期間に必ずおこなうことが大切です。

妊娠高血圧症候群の症状

●高血圧 ●タンパク尿

妊娠高血圧症候群による重篤な合併症

●子癇(けいれん発作)●脳出血 ●肺水腫 ●肝機能障害 ●腎機能障害 

●HELLP(ヘルプ)症候群:赤血球の破壊(溶血)・血小板の減少、肝機能低下により引き起こされる。胃痛・腹痛・吐き気・嘔吐などがみられ進行すると血液が固まりにくく、全身の臓器が障害され母体と胎児の生命の危険に関わる。

妊娠高血圧症候群による胎児への影響と帝王切開となるケース

帝王切開とは産道を通らず子宮を切開し、胎児を取り出す出産方法です。妊娠高血圧症候群の重篤な合併症の中には母体・胎児に生命の危機が迫る場合、急速遂娩として帝王切開となるケースも少なくありません。

●常位胎盤早期剥離:子宮壁にある胎盤が出産前にはがれてしまう状態。胎児への酸素や栄養が正常に供給されないため発育不全や胎児死亡、または脳性麻痺などを引き起こす。胎盤の剥がれる部位の大きさによっては、母体の出血性ショックなどの危険性がある。母体・胎児の状態に危険がある場合は帝王切開となる。

●胎児発育不全:妊娠高血圧症候群が重症化することで胎盤の状態が悪くなり、胎児への酸素や栄養供給が正常におこなわれず、胎児の成長が阻害される。胎児の状態に危険がある場合は帝王切開となる。

●胎児機能不全:呼吸(低酸素)ならびに循環機能の障害により胎児の健康に問題がある、あるいは将来健康に問題が生じる可能性があること。胎児の状態に危険がある場合は帝王切開となる。

妊娠高血圧症候群の症状

妊娠高血圧症候群を発症しやすい人とは

妊娠高血圧症候群を発症しやすい妊婦さんは、妊娠以前より高血圧・糖尿病・腎臓などの持病があることが多くみられます。また感染症・初産・肥満・母体年齢が35歳以上・多胎妊娠(双子)、これまで妊娠高血圧症候群に罹患した妊婦さんや、高血圧の家族がいる場合も妊娠高血圧症候群になるリスクが高いとされています。

妊娠高血圧症候群はそれほど珍しい症例ではありません。しかし未だに原因は解明されておらず、妊娠高血圧症候群の重症化を防ぐためには、定期的な妊婦健診や高血圧を防ぐ食生活などが大切といえるでしょう。

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妊娠高血圧症候群の予防について

妊娠高血圧症候群の原因は解明されていないため、医学的な予防法も確立されていません。しかし、妊娠高血圧症候群を発症しやすい肥満や感染症は予防することが可能です。妊娠を希望する方は高血圧の原因となる塩分と過剰なカロリー摂取に注意し、適度な運動で適正体重を保ちましょう。また、歯周病などの感染症をしっかり治療しておくことで、妊娠高血圧症候群のリスクを下げることが大切です。

妊娠高血圧症候群の予防について

ヒロクリニックNIPTとは

ヒロクリニックNIPTは、お母さんと赤ちゃんに負担の少ないNIPT(新型出生前診断)をおこなうNIPT検査機関です。北海道から福岡まで各医院には産婦人科専門医や精神科医などが在籍します。ヒロクリニックNIPTでは豊富な経験、そして高いスキルをもったエキスパートドクターによる適切で丁寧な診断を行っております。

ヒロクリニックNIPTによるNIPTは、妊娠6週と妊娠超初期におこなうことができる検査です。またヒロクリニックNIPTと提携する東京衛生検査所による迅速な検査により、採血から通常2~5日※1,2で赤ちゃんの染色体異常による先天性疾患などの可能性があるかどうかを高精度に発見することが可能とされています。
※1 一部の院および連携施設の場合は通常3~6日以内
※2 一部プランを除く

なお、連携施設を除くヒロクリニックNIPT各院では、特急便オプションをご利用いただけます(採血から2~3日以内にお届け)。

ヒロクリニックNIPTのNIPT(新型出生前診断)結果が早い理由

一般的にNIPT検査機関によるNIPT(新型出生前診断)は、お母さんから採取した血液(検体)を海外の検査機関にて染色体検査を行います。血液採取や事務手続き、輸送したのちにようやく検査がおこなわれ、検査結果を知ることができるのです。これらのことから、多くのNIPTは5〜10日ほどの期間が必要といわれています。

赤ちゃんに染色体異常症の可能性があるかどうかを待つ間は、お母さんとそのご家族にとって、とても不安な日々となるでしょう。ヒロクリニックNIPTでは、お母さんとご家族の「知る権利」を何より尊重しております。NIPTの結果をどこよりも早くお伝えするために、NIPTの検査は、すべて国内にある「東京衛生検査所」によって迅速に行われ、結果は、95%の方が採血から8日以内(※一部プランを除く)にお届けしております。

なお、連携施設を除くヒロクリニックNIPT各院では、特急便オプションをご利用いただけます(採血から最短2日でお届け)。

またヒロクリニックNIPTによるNIPTは、採血時にバーコード一括管理されます。これらのことから個人情報の保護はもちろん、検体取り違えや輸送トラブルの心配はほとんどないといえるでしょう。

ヒロクリニックNIPTは双胎児のNIPT(新型出生前診断)も

双胎児のNIPT(新型出生前診断)をおこなう医療機関は多くありません。受け付けていたとしても、双胎児のNIPTは21トリソミー(ダウン症候群)18トリソミー(エドワーズ症候群)13トリソミー(パトウ症候群)のみの検出とする検査機関も少なくありません。

ヒロクリニックNIPTは双胎児のNIPTについても、全染色体異性数および常染色体全領域部分欠失や重複の検査をおこないます。またバニシングツインとなった場合でもヒロクリニックNIPTでは検査をおこなっております。

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NIPT(新型出生前診断)の流産リスクとは

NIPT(新型出生前診断)とは、これまでの出生前診断である「羊水検査」や「絨毛検査」と異なり、母体へ注射針を穿刺し直接、羊水や絨毛組織を採取することはなく胎児への直接的な侵襲(ダメージ)はないとされています。

NIPTは、お母さんの腕から採血をおこない、その血液により赤ちゃんの染色体異常症の可能性があるかどうかを高精度に検出する検査です。なお、羊水検査による流産リスクが約0.3%、絨毛検査による流産リスクは約1%となります。一方でNIPTは直接的な赤ちゃんへの侵襲(ダメージ)がないことから、流産リスクはほとんどないといえるでしょう。

NIPT(新型出生前診断)から羊水検査への流れ

NIPT(新型出生前診断)を検討する、お母さん方から「NIPTを受けたら、羊水検査は必要ありませんか?」といったご質問をいただくことが多くあります。

NIPTは、赤ちゃんに染色体異常症の可能性があるかどうかを調べる非確定的検査となります。一方、羊水検査は赤ちゃんが持っている染色体異常症の有無の結果が分かる確定的検査です。

そのため万が一、NIPTで検査結果が陽性となった場合、その後、確定的検査である羊水検査をおこなうお母さんが多くいらっしゃいます。NIPTは多くの場合妊娠10週0日よりおこなうことが可能とされていますが、羊水検査は妊娠15週以降に検査をおこないます。なお、NIPT陽性であったとしても、羊水検査は保険適用とされません。

羊水検査とは?検査方法や費用などを解説します【医師監修】
NIPT(新型出生前診断)は、遺伝子の量から染色体の数や全染色体領域部分欠失・重複疾患をみる検査ですが、羊水検査は染色体そのものを羊水からみ...

ヒロクリニックNIPTの羊水検査費用を補助する羊水検査サポート制度

ヒロクリニックNIPTは少しでもお母さんの負担を軽減するために、様々なオプションをご用意しております。

ヒロクリニックNIPTNIPT(新型出生前診断)をおこない、その結果が陽性となった場合、羊水検査費用を補助させていただく羊水検査サポート制度を設けております。NIPTを受ける前に羊水検査サポート料金3,000円(税抜き)をお支払いいただくことで、最大20万円(税込)まで検査費用を補助いたします。

ヒロクリニックNIPTでは、NIPTによる検査結果で陽性が出たお母さんへ、羊水検査をおこなっている医療機関をご案内することも可能です。もちろんご自身で選んだ医療機関でも羊水検査サポートにより、羊水検査費用は補助させていただきます。なおNIPTを行った後からの羊水検査サポート加入はできかねます。詳しくはヒロクリニックNIPTスタッフまでご相談ください。

NIPT(新型出生前診断)から羊水検査への流れ

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無料で分かるヒロクリニックNIPTの陽性スコアとは

ヒロクリニックNIPTでは、これまで多くのNIPT(新型出生前診断)をおこなってきました。他の医療機関でおこなうことができなかった双胎児のNIPTなど、様々な症例の膨大なデータが蓄積されています。

ヒロクリニックNIPTは、これらの貴重な数値を解析した「陽性スコア」と「陽性的中率」を組み合わせた「陽性スコアレポート」を、21トリソミー(ダウン症候群)18トリソミー(エドワーズ症候群)が陽性となった場合は無料でご提供いたします。

陽性スコアとは

陽性スコアとはNIPT(新型出生前診断)による結果が、陽性と陰性を分ける境界値となる「カットオフ値」から、どれだけ離れているかを測る数値のことです。

カットオフ値は21トリソミー(ダウン症候群)18トリソミー(エドワーズ症候群)13トリソミー(パトウ症候群)・全領域部分欠失・重複染色体が設定され、それぞれの数字が大きくカットオフ値から遠くなることで陽性率が高くなります。

陽性的中率とは

陽性的中率とはNIPT(新型出生前診断)による結果が陽性と診断された際、本当に陽性であるかを示す確率のことです。陽性的中率は調べる染色体によって異なり、また母体年齢が上がるとともに、陽性的中率も高まるとされています。

ヒロクリニックNIPT陽性スコアレポート活用法とは

陽性スコアレポートの膨大なデータは、ヒロクリニックNIPTにおけるNIPT(新型出生前診断)を受けた56,000件の検査実績のもと集計をおこないました。

その後の羊水検査により、21トリソミー(ダウン症候群)と診断された妊婦さんはNIPT陽性者21人中20人の陽性的中率95.24%、18トリソミー(エドワーズ症候群)は12人中9人の陽性的中率75%となりました。※2021年6月時点

羊水検査は確定的検査です。しかし、母体の腹部から注射針により羊水を採取する検査となることから約0.3%の流産リスクがあるとされています。お母さんの身体とお腹の赤ちゃんの健康のためにも、ヒロクリニックNIPTによるNIPTを受け、陽性スコアレポートの数値を参考に羊水検査を検討してはいかがでしょうか。

国内の妊婦さん56,000件のデータから解析した「陽性スコア」
陽性スコアはヒロクリニックのみが提供するスコアです。羊水検査の結果と陽性スコアの関連図を提供することによって、陽性の度合いを患者にわかりやす...

より健やかな妊娠期間と出産のために

妊娠高血圧症候群は誰にでも起こり得る病気です。確実な予防法はありませんが、高血圧や肥満のリスクを下げるために塩分を控え、栄養バランスに注意した食生活が大切といえるでしょう。

妊娠・出産に伴うリスクは妊娠高血圧症候群だけではありません。早期に起こった流産の原因で最も多いとされるのは、赤ちゃんの染色体異常です。母子ともに、より健やかな妊娠期間と出産を迎えるためにも、定期的な妊婦健診と正しい食生活を送りましょう。

また、NIPT(新型出生前診断)や赤ちゃんの染色体異常について分からないこと、不安なことがありましたらヒロクリニックNIPTにご相談ください。NIPTに精通した医師とスタッフが何でもお答えいたします。

非侵襲的出生前診断
新型出生前診断(NIPT)とは、「お母さんから採血した血液から胎児の、21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー(エドワーズ症候群)、1...

【参考文献】

妊娠高血圧症候群とは妊娠時に高血圧を発症した状態です。妊婦さんの約20人に1人の割合で起こるとされ、妊娠34週未満で発症した場合は重症化することも少なくありません。この記事では妊娠高血圧症候群の症状や注意点についてを医師が解説いたします。

NIPT(新型出生前診断)について詳しく見る

NIPT(新型出生前診断)について詳しく見る

記事の監修者


岡 博史先生

岡 博史先生

NIPT専門クリニック 医学博士

慶應義塾大学 医学部 卒業

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