胎動はいつから感じる?【医師監修】

なぜ妊娠・出産で気分が不安定になる?

妊娠中に赤ちゃんが動くことを胎動といいます。胎動はいつ頃から、どのように感じられるのでしょうか。本記事では、胎動について解説します。

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胎動とは

胎動とは、ママのお腹の中にいる赤ちゃん(胎児)の動きのこと。

お腹の中にいる赤ちゃんは、妊娠7週ごろの早い時期から動きはじめます。しかし、赤ちゃんが大きく成長するまで、ママが動きを感じることはほとんどありません。

胎動はどんな感じ?

ママの胎動の感じ方には、さまざまなバリエーションがあります。

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胎動の感じ方

次にあげるような感じ方で例えられます。

  • 回転している
  • パンチやキック
  • ポコポコ
  • こしょこしょしている感じ
  • ブルブルと震える など

ママによっては、上記の感じ方以外で感じることもあるでしょう。

妊娠初期では弱く感じますが、赤ちゃんが成長するにつれて徐々に強く感じるようになります。

胎動を感じやすい体勢

仰向けに寝ている体勢や座ってリラックスしている体勢のときに、感じやすいといわれています。

ただし、お腹の中の赤ちゃんが寝ているタイミングだと、感じやすいとされる体勢になっていたとしても感じにくいです。

お腹の中にいる赤ちゃんは、20分〜40分程度の周期で寝たり、起きたりを繰り返しています。

胎児のしゃっくり

胎動の中には、時折、胎児がしゃっくりをしているような動きに感じられることがあります。

これは「しゃっくり様運動」といわれる動きです。

規則的に一定時間、同じような動きをするため、しゃっくりをしているように感じます。

しゃっくり様運動が行われるメカニズムについては、現在のところ不明です。

よくする胎児もいれば、あまりしない胎児もいます。

しゃっくりとダウン症の関係

胎児のしゃっくりが多いと、赤ちゃんがダウン症である可能性が高いという噂があるようですが、明確な関係性は報告されていません。

そのため、根拠が不十分な噂だといえるでしょう。

一方で、ダウン症の胎児は胎動が少ないと報告されています。

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NIPT(新型出生前診断)でダウン症の検査ができる

胎動だけでは胎児のダウン症を判断できません。

胎児がダウン症か調べるには、NIPT(新型出生前診断)という検査で染色体異常リスクの可能性を調べることができます。

NIPT(新型出生前診断)は、お腹の中にいる赤ちゃんのDNAを構成する染色体に異常がないか調べる検査の一つです。

ダウン症やエドワーズ症候群などは、染色体に異常が生じることで発症します。

そのため、NIPT(新型出生前診断)で染色体の異常の有無を調べることにより、お腹の中の赤ちゃんがダウン症かどうか検査できるわけです。

NIPT(新型出生前診断)は、ママから採血するだけで検査できるため、比較的簡単に行えます。

ただし、NIPT(新型出生前診断)は、胎児に染色体の異常があることを確定させる診断ではなく、高精度に検出する検査だということに注意してください。

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逆子の胎動

頭の位置が逆になる逆子の場合は、通常の場合と感じ方に違いがあります。

通常の胎児は、頭が下で足が上と逆さまの姿勢になっているため、お腹の上の方で感じやすいです。

一方で、逆子の胎動は頭が上で足が下となるため、反対に胎動は下腹部の方で感じやすくなります。

妊娠30週目くらいまでは、お腹の中でくるくると回る余裕があります。

そのため、一時、逆子の胎動を感じても不安になる必要はありません。

出産が近づくにつれて、自然と頭が下になり正常な胎位になっていくことが多いです。

胎動はいつから?

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胎動を感じるのはいつから?

お腹の中にいる赤ちゃんが動き始めるのは、妊娠7週ごろからですが、胎動は妊娠4か月〜5か月ごろから感じる方が多いです。

感じる時期には人によって差があるため、人よりも遅い場合もあるでしょう。

妊娠初期(~4か月)の胎動

妊娠初期(〜4か月)ごろは、下腹部の方でクネクネやモソモソと小さく動いているような感じがします。

妊娠中期(5~7か月)の胎動

妊娠中期(5〜7か月)ごろは、お腹を蹴られる感じやお腹の中からグーっと押されるような感じがします。

子宮が大きくなり、羊水の量も増えてくる時期であるため、赤ちゃんが活発に動くようになり、感じやすい時期です。

妊娠後期(8~9か月)の胎動

妊娠後期(8〜9か月)ごろは、痛いと感じるほどの強さになることも。

赤ちゃんが成長して、力が強くなっているので、手足を動かしたときに大きな刺激が生じるわけです。

ただし、成長することで子宮の中で動けるスペースが減っているので、妊娠中期よりは大きな動きは減少するでしょう。

臨月の胎動

臨月も妊娠後期と同様の感じを覚えます。

出産に向けて徐々に減ってくると感じる方もいますが、まったくなくなるということはありません。

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陣痛と胎動の違い

陣痛と胎動の違いですが、胎動は赤ちゃんが動いて生じているのに対して、陣痛は出産に向けて子宮が収縮して生じます。

子宮がギュッと収縮することにより、お腹に痛みを感じるのです。

それぞれ生じる理由が異なるため、陣痛中に胎動が生じることもあります。

臨月に胎動が激しい

一般的に臨月になると、赤ちゃんが大きく成長することで動くスペースが狭くなるため、少なくなってくるでしょう。

しかし、なかには臨月になっても激しい赤ちゃんもいます。

そのため、臨月に激しいからといって不安に感じることはありません。

臨月でも赤ちゃんは動き続ける

臨月になるとお産が進行し、赤ちゃんが骨盤にはまると動きが減ったと感じることもありますが、出産直前まで赤ちゃんは動き続けます。

臨月でも胎動が減ったと感じた場合は病院に連絡して赤ちゃんの様子を見てもらいましょう。

胎動はお母さんが赤ちゃんが元気かどうかを直接感じられるサインです。少しでも異変を感じたら病院で見てもらうことをおすすめします。

胎動カウント

胎動カウントとは、胎動の回数を数えることでお腹の中にいる赤ちゃんの健康を確認する方法です。

胎動カウントのやり方には、さまざまな方法があります。

一例としては、ママが仰向けや椅子に座ったリラックスした状態で、胎動が10回起きるまでに何分かかるかを調べる10カウント法があります。

カウントした胎動を胎動カウント表に記入して、経過やパターンを確認するわけです。

受診の目安

胎動カウントはまだ効果が不明なところや基準となる時間が議論されており、今後の研究が待たれます。

そのため、胎動カウントだけで受診の目安を決めることは難しいでしょう。

胎動が激しくて痛いとき

胎動が激しくて痛いときがあるかもしれませんが、残念ながら静める方法はありません。

痛みが強いところをさすったり、温めたりすることで、痛みを和らげてあげましょう。

胎動が少ないと感じたとき

胎動が少ないと感じたときは、赤ちゃんに異常が生じている可能性があります。

かかりつけの病院に連絡して、相談してみましょう。

ただし、出産に向かって胎動は徐々に少なくなる傾向があります。

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胎動がある日とない日の差が激しいとき

赤ちゃんの体勢や動きの活発具合などで、感じる強さが変わります。

そのため、胎動は日によって強さや頻度が異なる場合があることを知っておきましょう。

胎動がいつもと違う、不安がある場合はすぐに受診を

胎動は赤ちゃんが動くことで生じるため、感じ方には個人差や日によっての変動があります。

ですが、明らかにいつもと違う場合やほとんど感じられないなどの不安がある場合は、すぐに受診してください。

胎動はいつから?

まとめ

今回は妊娠中に感じる胎動について解説しました。

胎動は赤ちゃんが成長するにつれて、感じ方が変わってきます。

突然、少なくなったり、感じられなくなったりした場合には、お腹の中にいる赤ちゃんに異常が生じている可能性があるため、すぐに病院を受診しましょう。

胎動でダウン症が調べられるという噂があるようですが、実際は正確に調べることはできません。

ダウン症をはじめとした染色体の異常を調べるには、NIPT(新型出生前診断)がおすすめです。

NIPT(新型出生前診断)を検討している方は、ヒロクリニックNIPTまでお気軽にお問い合わせください。

【参考文献】

Q&A
よくある質問

ここでは、胎動についてよくある質問に回答します。

  • Q
    初産婦と経産婦の胎動を感じる時期は違う?
    初産婦と経産婦では、経産婦の方が感じる時期が早いといわれています。 これは、経産婦は一度胎動を経験したことがあるため、妊娠初期のわずかな動きを気のせいではなく、胎動だと気づけるからだと考えられています。
  • Q
    体型によって胎動を感じる時期は違う?太っていると感じにくい?
    ママの体型が痩せている方が、感じやすいといわれています。太っているとお腹周りの脂肪が多い分、動きを感じにくいからです。
  • Q
    男の子と女の子で胎動の違いはある?
    お腹の中にいる赤ちゃんの性別が違うと、違いがあるように感じるかもしれません。ですが、実際は男の子でも、女の子でも違いはありません。胎動が激しいと男の子が産まれるという迷信がありますが、医学的には根拠が一切ありません。

妊娠中に赤ちゃんが動くことを胎動といいます。胎動はいつ頃から、どのように感じられるのでしょうか。本記事では、胎動について解説します。

NIPT(新型出生前診断)について詳しく見る

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記事の監修者


岡 博史先生

岡 博史先生

NIPT専門クリニック 医学博士

慶應義塾大学 医学部 卒業

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