出生前親子鑑定は、妊娠中のさまざまな段階で行うことが可能ですが、その時期は採取するサンプルの種類によって異なります。
妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定
具体的には:
1. 絨毛組織採取(CVS: Chorionic Villus Sampling)
概要:
絨毛組織採取は、胎盤の一部である絨毛から細胞を採取して胎児のDNAを分析する方法です。絨毛組織は胎児の遺伝的な特徴を持っているため、これを用いることで親子関係や遺伝子異常の検査を行うことができます。
実施時期:
- 通常、妊娠10週から13週の間に実施されます。早い時期に実施可能なため、早期に親子関係や遺伝的異常の確認ができるメリットがあります。
手法:
- 経腹法または経膣法:2つの方法があり、腹部または膣から細い針を挿入し、胎盤の一部から細胞を採取します。選択する方法は胎児や胎盤の位置によって異なります。
- 麻酔:局所麻酔を用いることが一般的で、痛みは最小限に抑えられます。
メリット:
- 絨毛組織は胎児と同じ遺伝情報を持っているため、親子関係の確認や遺伝性疾患の診断が高い精度で可能です。
- **比較的早い時期(10~13週)**に実施できるため、早期に結果を得られる点がメリットです。
リスク:
- 絨毛組織採取は侵襲的な検査であるため、わずかに流産のリスク(約0.5%~1%)が伴います。ただし、医療技術の進歩によりリスクは低く抑えられています。
2. 羊水穿刺(アミニオセンテシス)
妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定
概要:
羊水穿刺は、羊水を採取して、羊水中に含まれる胎児の細胞を分析する方法です。この方法で胎児のDNAを検査し、親子関係や遺伝的疾患を確認できます。
実施時期:
- 通常、妊娠15週から20週の間に行われます。胎児の細胞が十分に羊水中に存在する時期であり、検査に適したタイミングです。
手法:
- 経腹法:腹部に細い針を挿入して羊水を採取します。超音波で胎児の位置を確認しながら慎重に行われ、通常は約20ml程度の羊水が採取されます。
- 麻酔:局所麻酔が使われることが一般的ですが、痛みはそれほど強くないため、麻酔が不要とされる場合もあります。
メリット:
- 胎児の細胞を直接採取するため、DNA分析による親子関係の確認や、染色体異常(ダウン症など)の診断が可能です。
- 比較的広範囲な遺伝子検査が可能で、異常の有無を詳しく調べることができます。
リスク:
- 羊水穿刺も侵襲的検査の一つで、約0.1%~0.3%程度の流産リスクが伴います。ただし、手技の進歩によりリスクは低く抑えられています。
- 妊娠15週以降の検査のため、絨毛組織採取よりも実施時期が遅くなります。
3.出生前DNA親子鑑定(NIPPT: Non-Invasive Prenatal Paternity Test)
妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定
概要:
母体の血液中に含まれる胎児のDNA(cffDNA: cell-free fetal DNA)を利用して親子関係を確認する非侵襲的な検査です。母体の血液から胎児の遺伝子断片を抽出し、父親候補のDNAと比較します。
実施時期:
- 妊娠6週から可能ですが、通常は妊娠9週以降に実施することが推奨されます。胎児のDNA量が十分に母体の血液中に存在するようになる時期です。
手法:
- 血液採取:母親から約10~20mlの血液を採取します。侵襲的な処置は一切なく、通常の採血と同じ手順で行われます。
- 採取された血液から胎児由来のDNAが抽出され、その後父親候補のDNAと比較して親子関係が確認されます。
メリット:
- 非侵襲的(侵襲性がない):母親の血液を使うため、流産やその他の合併症のリスクがありません。完全に安全で、痛みもありません。
- 早期に実施可能:妊娠6~9週から検査ができるため、他の侵襲的検査よりも早く親子関係を確認できます。
- 高い精度:DNA分析により、99.9%以上の精度で親子関係を判定できるとされています。
リスク:
- DNA量の不足:胎児のDNA量が十分でない場合、再検査が必要になることがあります。特に妊娠6~9週の初期段階ではDNA量が不十分な場合があります。
- 費用が高い:非侵襲的検査のため、侵襲的な検査よりも費用が高額になることが一般的です。
まとめ
これらの方法は侵襲的な手法であり、特に医師の指示と相談のもとで安全に行われるべきです。また、医学的リスクや倫理的な問題も考慮する必要があります。親子鑑定を行う場合は、適切な時期と方法について専門の医療提供者に相談することが重要です。ヒロクリニックは産婦人科医がいますので、ぜひご相談ください。
妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定