この記事の概要
STR(Short Tandem Repeat)の小数点表記は、リピートユニットの完全な繰り返し回数に加えて、部分的なリピートがある場合に用いられます。整数部分は完全なリピート回数を示し、小数部分はそのリピートに追加された部分的なリピートの割合を示します。例えば、17.2という表記は、完全なリピート17回に加えて、部分的にリピートが0.2回分存在することを意味します。これは遺伝子解析や親子鑑定、法医学で重要な情報となり、正確な遺伝子型の判別に役立ちます。部分的なリピートの解釈には標準データベースや解析基準を確認することが重要です。
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STR(Short Tandem Repeat)の小数点表記について
STR(Short Tandem Repeat)の解析結果に見られる小数点表記は、完全なリピート回数に加えて、部分的なリピート(不完全リピート)が存在する場合に使用されます。この表記は、特定の遺伝子座や解析基準に基づき解釈されます。
小数点表記の構造
- 整数部分: 完全なリピートの回数を示します。
- 例: 「17」は、リピートユニットが完全に17回繰り返されていることを意味します。
- 小数部分: 完全なリピートに加えて、部分的なリピートがどの程度追加されているかを示します。
- 例: 「.2」はリピートユニットの約20%が部分的に追加されていることを示します。
小数点表記の具体例
4塩基リピートの場合
- リピートユニットが「AGAT」だった場合:
- 17 = 「AGAT」が17回繰り返される(68塩基)。
- 17.2 = 「AGAT」が17回 + 部分的な「AG」(約2塩基分)が追加(全体で約70塩基)。
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3塩基リピートの場合
- リピートユニットが「TGC」だった場合:
- 17 = 「TGC」が17回繰り返される(51塩基)。
- 17.2 = 「TGC」が17回 + 部分的な「TG」(約2塩基分)が追加(全体で約53塩基)。
小数点表記のルール
- 小数点部分の記載は遺伝子座ごとに異なる基準が設けられています。
- 標準的なデータベース(例: CODISやISFG)に従い、部分的なリピートの割合を厳密に記録しています。
- 小数点表記は、法医学や親子鑑定において重要な情報であり、遺伝子型の正確な区別に役立ちます。
注意事項
- 部分的なリピートの解釈には、対象の遺伝子座や配列情報を正確に理解する必要があります。
- 標準データベースや解析基準を確認することで、解釈の正確性が向上します。
STRの小数点表記は、遺伝子解析において非常に重要な要素です。その正確な理解は、解析結果の信頼性を高めるために欠かせません。
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