父性肯定確率とは?

この記事の概要

父性肯定確率とは、DNA鑑定で生物学的に父親である可能性を示す数値です。この確率の意味や算出方法について詳しく解説します。

父性肯定確率(Probability of Paternity, PP)」とは、DNA親子鑑定において、特定の男性が子供の生物学的な父親である可能性を示す確率のことを指します。擬父が父親であるという結論に達したときのみ算出されます。これは、鑑定結果に基づいて計算される統計的な値で、親子関係があるかどうかを評価するために用いられます。この数値は父親であると判定された時だけ算出されます。一方父親であることが否定された時には父性否定確率が鑑定報告書に記載されます。

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父権肯定確率の計算

父権肯定確率は、通常、以下のように計算されます:

  1. 尤度比ゆうどひ(Likelihood Ratio, LR): まず、特定の男性が父親である場合の確率(仮定された父親が実際に父親である確率)と、無関係な男性が父親である場合の確率(仮定された父親が父親でない確率)の比率を計算します。
  2. 父性肯定確率(PP)の計算:

父性肯定確率の解釈

  • 99%以上: 非常に高い確率で親子関係が認められます。通常、法的にもこのレベルの確率が求められます。
  • 90%~98.9%: 高い確率で親子関係が認められますが、極めて高いとは言えません。追加の検査や証拠が必要になる場合があります。
  • 50%~89.9%: 親子関係の可能性はあるが、決定的ではありません
  • 50%未満: 親子関係が否定される可能性が高いです。

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実際の使用

父権肯定確率は、法廷や親子関係の確認の場で使用されることが多く、特に裁判などの法的手続きでは、99%以上の父権肯定確率が求められることが一般的です。

まとめ

「父権肯定確率」は、DNA鑑定結果に基づいて、特定の男性が子供の生物学的な父親である可能性を示す確率です。通常、99%以上の確率が高い信頼性を持つとされ、法的にも重要な指標となります。 99%以上でも高いのですが、ヒロクリニックでは99.999999999%以上 (9が12個以上)のレベルを目指しております。

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