心理検査(WAIS-IV) 知能と認知機能の評価
ウェクスラー式知能検査(WAISーⅣ)とは
当院では、ウェクスラー式知能検査(WAIS-Ⅳ)を実施することができます。この検査は、16歳以上の方に適応される知能検査です。
主に知能指数(いわゆるIQ)を測定する検査ですが、それだけではなく、認知機能や情報処理機能の特徴を捉え、何が得意なのか、苦手なのかということを知ることができます。
得意不得意を知ることで、勉強・仕事・家事といった日常生活にどのように影響をしているかを知るヒントとなり、困難がある場合はその困難への対処法を考えるための材料を得ることができます。
このような方にお勧めいたします
・主治医からその必要性を説明された方
・ご自身の得意不得意を知って困りごとの対応法を知りたい方
(例:見落とし・聞き逃しが多いのはどうしたら良いか?
言われれたことの理解が難しいのはどうしたら良いか?など)
・学校の勉強や仕事についていけないと感じている方
・どんな職種が向いているか知りたい方
(例:営業職が良いか、事務職が良いか)
・仕事にとりかかる上で、どのような取り組み方が向いているか知りたい方
上記に該当しなくても、ご希望のある方は診察時に主治医にご相談ください。
【注意事項】
・本検査は、発達障害(その傾向含む)かどうかを調べるためのものではありません。
・得意不得意やその差の大小は千差万別です。検査は日常の環境とは異なる環境で実施されます
ので、日常生活での困りごとを完全に反映できるわけではありません。
・ご希望をいただいても必ずしも実施できるとはかぎりません。現在の症状によっては実施の
見合わせが必要な場合がございます。
・必要に応じて、本検査だけでは測定しきれないことに関して、継続面接や他の検査をお受けい
ただくこともご提案させていただくことがございます。
・検査結果お伝えまで約1~2週間ほどのお時間をいただきます。結果は診察にて主治医から
ご説明いたします。
その他の心理検査について
当院では、WAIS-Ⅳ以外にも各種心理検査を実施しております。
<性格検査(SCT、バウムテスト、P-Fスタディなど)>
ものごとの捉え方や考え方のパターンなどの性格傾向を把握しようとするものです。
<認知機能検査(長谷川式簡易知能評価スケール、MMSEなど)>
記憶力などの認知機能を測定し、もの忘れの問題など認知症の疑いがないかをチェックします。
<発達障害に関する検査(CAADID、AQ、A-ADHDなど)>
ADHDや自閉スペクトラム症(ASD)の傾向があるかどうか、その傾向がどれくらいあるかをチェックします。