この記事の概要
頭頂部が薄くなってきた、つむじが広がってきたなど薄毛に関する悩みを抱えている人は多いでしょう。薄毛対策をするためには、まず原因やなりやすい人の特徴を把握して、適切に対処することが大切です。本記事では、原因や予防法・治療法などを紹介します。
薄毛が生じる主な原因
薄毛が発生する原因は一つではありません。そして、原因によって有効な治療方法が変わるため、薄毛に対して適切な対処をするためには、まず原因を知ることが大切です。ここでは、薄毛の主な原因と考えられる要素を紹介します。
男性ホルモンの変換
薄毛の一つAGAは、男性ホルモンの変換により引き起こされると考えられています。男性ホルモンであるテストステロンが、ジヒドロテストステロンに変換し、毛包のホルモン受容体に結合すると頭髪のサイクルが乱れ、薄毛が生じやすくなります。ヘアサイクルが通常よりも短くなることで、成長途中の毛が抜け落ちてしまい、薄毛につながる仕組みです。
遺伝的要因
遺伝も薄毛になる要因の一つと考えられています。男性ホルモン型脱毛症であるAGAは、遺伝が影響しているといわれており、現在、81%ほどは遺伝が原因という報告もあります。遺伝によりジヒドロテストステロンと結びつくホルモン受容体遺伝子の数が多いと、AGAの発症リスクが高まるでしょう。遺伝子レベルの治療は確立されていませんが、別の角度からのAGA治療は現在も行われています。
タバコを吸っている
タバコを吸っている人も薄毛が生じます。これは非常に重要なことです。タバコには、血管を収縮させる作用のあるニコチンが含まれています。ニコチンにより毛細血管が細くなると、栄養や酸素が頭皮に行き届きにくくなってしまいます。また、髪の毛の成長に必要なビタミンも、タバコを吸うことで大量に消費されてしまうため、薄毛につながります。
生活習慣の乱れ
生活習慣が乱れると、薄毛を引き起こしやすくなります。食事の偏りや栄養不足は、薄毛の原因の一つです。髪の毛の材料になるタンパク質や、成長サイクルをサポートする亜鉛をはじめとしたミネラルが不足すると、髪の毛の成長が促進されなくなり、薄毛が生じやすくなります。また、髪の毛の発毛や成長は睡眠中に行われるため、睡眠不足が続くと薄毛になりやすくなるといえるでしょう。
過度なストレス
過度なストレスは薄毛を引き起こす原因の一つです。薄毛は男性ホルモンと密接にかかわりがあるため、ストレスによりホルモンバランスが乱れると髪の成長が阻害されるおそれがあります。また、ストレスで交感神経が活発になると血管が収縮し、頭皮の血行が悪くなってしまう可能性があります。血液を通して頭に栄養が運ばれにくくなるため、髪の毛の成長を妨げてしまうでしょう。
頭皮への外的ダメージ
カラーやパーマなどの外的ダメージも薄毛を引き起こす原因の一つです。すべてが薄毛に直接関係しているわけではありませんが、刺激の強い薬剤を付けて炎症が生じると、頭皮環境が悪化して薄毛が発生しやすくなるといえます。また、外的ダメージには紫外線もあります。長時間紫外線を浴び続けると頭皮がダメージを受け、頭皮環境が悪化し薄毛が生じやすくなるでしょう。
薄毛が生じやすい人の特徴
ここでは、薄毛になりやすい人の特徴を紹介します。頭頂部が薄くなってきた、つむじはげが気になり始めたなど感じている方は、自分が薄毛になりやすい人なのかをチェックしましょう。当てはまる特徴がある人は、薄毛にならないよう、より予防を徹底することが大切です。
髪の毛が傷んでいる
髪の毛が傷んでいる人は薄毛になりやすいため注意が必要です。普段から、過度なヘアカラーやパーマを行っていたり、直接日光を浴びていたりすると、髪が痛むとともに頭皮に悪影響をおよぼします。髪の毛が順調に成長しにくくなり、薄毛を引き起こしてしまうおそれがあるため、髪が傷んでいる人は、頭皮に強い刺激を与えていないか振り返ってみましょう。
睡眠が短時間
睡眠時間が短かったり、眠りが浅く睡眠の質が悪かったりする人は、薄毛になりやすい傾向です。髪の毛は睡眠中に成長します。また、髪の毛を成長させるホルモンの分泌は、睡眠中に多く分泌されるため、継続的に睡眠時間が短い人は、薄毛に注意しましょう。
髪の毛を過度に洗っている
汚れや皮脂が詰まって頭皮環境が悪化すると薄毛の原因になると考え、髪の毛を必要以上に洗う人もいますが、かえって薄毛を引き起こしてしまうおそれがあります。何度も過剰に洗髪すると、頭皮に必要な皮脂まで洗い落してしまい、皮膚が乾燥すると、身体が皮脂を出すよう命令し、過剰に皮脂が分泌されてしまうでしょう。過剰な皮脂は頭皮環境を悪化させ、結果的に薄毛につながってしまう可能性があります。
薄毛を予防するポイント
薄毛対策としては、頭皮の健康状態を良好に保つ必要があります。基本的に、頭皮を清潔にすることを意識しましょう。洗髪をしないと皮脂が毛穴に詰まり、髪の毛の成長を阻害するおそれがあります。一方で、ごしごしと強い力で洗髪すると頭皮が傷ついてしまい薄毛につながる可能性があるでしょう。髪の毛を洗う際は、指の腹を使って頭皮をマッサージするようにするのがおすすめです。また、普段からバランスの良い食事と適切な睡眠時間をとることも大切です。
薄毛を改善するポイント
ここでは、薄毛が発生してしまった際の治療法を紹介します。抜け毛が増えた、頭皮が見えやすくなってきたなど少しでも違和感を覚えたら、すぐに対処することが大切です。現在、AGA治療薬としては内服薬と外用薬、自毛植毛、成長因子やサイトカインなどの発毛を促進する成分の注入療法、LED・低出力レーザーなどがあります。どの治療が効果的であるか自分で判断するのは難しいため、薄毛が気になったらまずヒロクリニックを受診して医師の診断を受けましょう。
まとめ
薄毛の原因は一つではなく、遺伝、生活習慣の乱れ、ストレスなど多岐にわたります。効果的な薄毛治療を行うためにも、まずは病院や専門クリニックを受診し、何が原因で薄毛が生じているのか、どのような治療方法が効果的なのかなどアドバイスをもらうとよいでしょう。
ヒロクリニックでは、内服治療や注射治療でも改善しなかった薄毛に対してAGA内服、再生医療、植毛治療を行っています。最新の技術を用い、治療の経過や結果についても丁寧にフィードバックを行っていますので、薄毛が改善されずにお悩みの方は、一度お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q薄毛が気になり始めたらすぐに受診したほうがいいですか?
A薄毛治療を行うかは本人の気持ち次第です。薄毛が気になり、すぐにでも改善したいと考えている場合は病院や専門クリニックを受診しましょう。なんとなく気になる程度であれば、一度市販薬を利用して様子をみてみるのも一つの手段です。市販薬で症状が改善されず、むしろ悪化するようであれば病院やクリニックの受診をおすすめします。
Q薄毛に自毛植毛は効果ありますか?
A自毛植毛は、薄毛が気になる部分にほかの箇所の髪の毛を植える治療方法で、薄毛への効果が期待されています。健康な髪の毛を頭皮ごと移植することで、移植後も再び成長し、薄毛が解消される仕組みです。
Q育毛剤や発毛剤は薄毛改善に役立ちますか?
A医薬品や医薬部外品の育毛剤や発毛剤は、脱毛の予防やフケ・かゆみの防止などの効能・効果が認められているため、薄毛の予防効果が期待できると考えられます。薄毛の予防や初期段階であれば利用しながら頭皮の状況をみるのもよいでしょう。薄毛が進行している場合は病院や専門クリニックの受診がおすすめです。
参考文献
・AGAによる薄毛症状の原因 | Dクリニック【公式】薄毛・AGA治療の総合クリニック
・【ハゲやすい人の特徴】薄毛の前兆7つとハゲやすい人の特徴・行うべき対策を紹介 | AGA・抜け毛・薄毛治療のAGAメディカルケアクリニック【公式】
・薄毛になる人とならない人の違いを完全解明!-大阪AGA加藤クリニック
・薄毛(特に男性型脱毛症)の原因、予防法、対処法について解説 | ロート製薬: 商品情報サイト
・【医師監修】自毛植毛とは?効果と副作用、注意点を解説|【公式】薄毛・抜け毛治療ならAGAスキンクリニック(Aスキ)
・薄毛やハゲ症状などAGA(男性型脱毛症)についてのQ&A | 患者様からのよくある質問 | Dクリニック【公式】薄毛・AGA治療の総合クリニック