ヒロクリニックの植毛の種類は3つ!プロセスや注意点を紹介

ヒロクリニックの植毛の種類は3つ!プロセスや注意点を紹介 鏡を見る自分

この記事の概要

薄毛が気になっている方や、育毛剤で効果がなかった方など、髪の毛の悩みを抱える方に向けて、ヒロクリニックで提供している3つの植毛方法について詳しく解説します。本記事では、それぞれの植毛法の特徴やメリット・デメリット、施術の流れや注意点について詳しく紹介します。

植毛が必要になる原因

薄毛や抜け毛は、さまざまな原因によって引き起こされます。遺伝的要因や生活習慣、ストレスなどが関与し、それぞれに適した治療法が求められます。

1. 遺伝(AGA:男性型脱毛症)

男性の薄毛の主な原因は、遺伝による**男性型脱毛症(AGA)**です。AGAは、**ジヒドロテストステロン(DHT)**というホルモンが毛根を攻撃し、髪の成長を妨げることで発生します。DHTの影響を受けると、毛周期が短縮され、最終的に毛包が萎縮し、発毛が困難になります。

AGAの特徴

  • 思春期以降に発症することが多い
  • 前頭部・頭頂部から薄くなる
  • 抜け毛の増加と共に、毛が細くなる(軟毛化)
  • 進行性があり、放置すると悪化する

AGAは、進行性のため、早めの対策が重要です。一般的な治療法としては、フィナステリドやデュタステリドの内服薬、ミノキシジルの外用薬がありますが、進行が進んだ場合は植毛が有効な選択肢となります。

2. ストレスとホルモンバランスの乱れ

強いストレスを受けると、体内の**コルチゾール(ストレスホルモン)**が増加し、毛根の成長を妨げることがわかっています。また、ストレスは血行不良を引き起こし、毛根への栄養供給が不足し、薄毛の進行を加速させることがあります。

ストレスによる薄毛の種類

  • 円形脱毛症: 免疫異常により、頭皮の特定の部位で脱毛が起こる。
  • 休止期脱毛症: ストレスにより多くの髪が一度に抜けるが、一定期間後に再び生える。
  • 慢性的な抜け毛: 持続的なストレスが原因で、毛の成長が遅くなる。

このようなストレス由来の薄毛は、生活習慣の改善やカウンセリングと並行して、PRP療法や育毛治療が有効な場合があります。

3. 栄養不足と不規則な食生活

髪の成長には、タンパク質・ビタミン・ミネラルが不可欠です。不規則な食生活や偏った食事によって、毛髪の健康を支える栄養素が不足すると、薄毛が進行することがあります。

髪の成長に重要な栄養素

  • タンパク質: 毛髪の主成分であるケラチンを作る。
  • 亜鉛: 毛母細胞の働きを活性化し、髪の成長を促す。
  • 鉄分: 血流を改善し、毛根に酸素を供給。
  • ビタミンB群: 毛母細胞の働きを助け、健康な髪を育てる。

栄養不足が原因の薄毛は、食生活の改善によって回復が可能ですが、進行が進んでいる場合はPRP療法や植毛が必要になることがあります。

4. 血行不良と生活習慣

血行不良は、頭皮の栄養供給を妨げ、毛根の働きを低下させる原因となります。運動不足、喫煙、過度な飲酒、睡眠不足などの生活習慣が影響を与えます。

血行不良が引き起こす症状

  • 髪の成長スピードが遅くなる
  • 髪が細くなり、コシがなくなる
  • 頭皮の色が青白くなり、血流が悪化していることが分かる

血行促進のためには、頭皮マッサージや適度な運動、湯船に浸かる習慣が効果的です。また、PRP療法による毛根の活性化も有効な選択肢となります。

5. 過度なヘアケア・頭皮環境の悪化

過度なシャンプーやスタイリング剤の使用は、頭皮のバリア機能を低下させ、薄毛を引き起こす原因となります。また、洗浄力の強すぎるシャンプーは、必要な皮脂まで取り除き、頭皮を乾燥させることで、抜け毛を増加させる可能性があります。

正しいヘアケアのポイント

  • 1日1回、優しく洗髪する
  • 刺激の少ないシャンプーを選ぶ
  • ヘアドライヤーの熱を当てすぎない
  • 頭皮マッサージで血行を促進する
カウンセリングする白衣の女性と男性

ヒロクリニックの植毛の種類は3つ

自毛植毛は、自分自身の毛髪を薄毛部分に移植する治療法です。ヒロクリニックでは、FUE法をさらに発展させた技術を活用し、以下の3つの方法を提供しています。

  1. Natural Pro Non-shave法(刈り上げなしの植毛
  2. Natural Pro Shave法(刈り上げありの植毛
  3. PRP療法(血小板を利用した再生治療)

1. Natural Pro Non-shave法

特徴:

  • 髪を刈り上げずに行う植毛
  • 小さなパンチツールで毛包を1本ずつ丁寧に抽出
  • 傷跡が小さく、回復が早い
  • 一度に移植できる本数は約2500本まで
  • 目立たず、自然な仕上がり

適している人:

  • 短期間で周囲に気づかれずに植毛をしたい方
  • 仕事の都合上、長期間のダウンタイムを避けたい方
  • 移植した毛が元の毛と自然に馴染むことを重視する方

施術後のポイント:

  • 移植した毛は数週間後に一時的に抜ける「ショックロス」が発生するが、数ヶ月で新たな発毛が見込める
  • 完全に定着するまで約6ヶ月〜1年かかるため、長期的な視点が必要

2. Natural Pro Shave法

特徴:

  • 髪を刈り上げて行う植毛
  • Non-shave法よりも手術時間が短い
  • コストを抑えやすい
  • 一度に2500本までの移植が可能

適している人:

  • 費用を抑えつつ、高密度の植毛を希望する方
  • ある程度のダウンタイムが取れる方
  • 移植する本数が多く、手術時間の短縮を希望する方

施術後のポイント:

  • 頭皮の赤みやかゆみが数日続く可能性がある
  • 傷跡は非常に小さいが、完全に治るまで2週間ほどの経過観察が必要

3. PRP療法

特徴:

  • 自分の血液から抽出した血小板を使用
  • 毛根の健康を改善し、毛髪の成長を促進
  • 手術を伴わず、安全性が高い
  • 施術後の副作用が少ない

適している人:

  • 植毛を検討する前に、まずは毛髪の再生を試したい方
  • 他の薄毛治療と併用したい方
  • 手術に抵抗がある方や、手術のリスクを避けたい方

施術後のポイント:

  • 施術後1〜2ヶ月で効果が現れ、半年程度で最大の効果を期待できる
  • 定期的な施術(3〜6ヶ月ごと)が推奨される

Natural Pro法のメリット・デメリット

メリット

  • 自然な見た目: 自分の髪を移植するため、仕上がりが非常に自然
  • 長期的な効果: 移植した毛は生涯生え続ける
  • メンテナンスが不要: 特別なケアを必要としない
  • 目立たない: 傷跡が小さく、刈り上げなしの方法も選択可能

デメリット

  • 高額な費用: 植毛は保険適用外のため、コストがかかる
  • 回復期間が必要: 術後は数週間〜数ヶ月のダウンタイムがある
  • ドナー部位に制限: 移植できる毛髪の本数に限りがある

施術前後の注意点

施術前の注意点

  • 術前2週間は禁煙・禁酒
  • 血液をサラサラにする薬やサプリの摂取を控える
  • 頭皮の過度なマッサージや洗髪を避ける

施術後の注意点

  • 当日の洗髪はNG、翌日からスプレー洗髪
  • 長時間の入浴や熱いシャワーは避ける
  • 運動やアルコールは3週間控える
  • かつらやヘルメットの使用は慎重に
  • 施術部位を直接触らず、摩擦を避ける

まとめ

ヒロクリニックでは、Natural Pro法やPRP療法など、患者のニーズに応じた薄毛治療を提供しています。それぞれの治療法にはメリットとデメリットがあり、適切なカウンセリングを受けることが重要です。薄毛の原因は、遺伝的要因やホルモンバランスの乱れ、生活習慣の影響など多岐にわたります。薄毛の進行を抑えるためには、原因に応じた適切な治療を選択することが重要です。

植毛を検討している方は、ぜひヒロクリニックまでご相談ください。

参考文献

よくある質問

Q植毛にリスクはある?

A植毛にはいくつかのリスクがあります。感染症、出血、瘢痕(はんこん)の形成、移植した毛が脱落する可能性などが挙げられます。しかし、これらのリスクは適切なケアとフォローアップにより最小限に抑えることが可能です。施術後には、腫れや痛み、かゆみ、赤みといった一時的な副作用が現れることがありますが、通常は数日から1週間で改善します。処方された痛み止めを服用し、頭を高くして寝ることで一時的な副作用の症状を軽減できます。

Q施術前に注意することは?

Aまず、術前2週間はタバコとアルコールを控えましょう。また、一部の薬やサプリメント(特に血液を薄くするもの)は医師の指示に従って中止する必要があります。さらに、手術前には頭皮のマッサージや過度な洗髪を避け、頭皮の状態を良好に保つことが求められます。これらの注意点を守ることで、施術の成功率を高め、リスクを減らすことが可能です。

Q施術後の注意点は?

Aまず、施術当日の洗髪は控えましょう。翌日からは髪をスプレーで濡らし、冷風のヘアードライヤーで乾燥させるようにします。また、長時間の入浴や熱いお湯に入るのは控えてください。施術後しばらくは、移植部をこすることを避け、柔らかい枕や羽根枕を使用しないようにしましょう。特に、頭頂部に植毛した場合は、固めの枕や首枕を使用して眠るのがおすすめです。また、施術後のアルコール摂取や運動は控え、喫煙も3週間は避けるようにしてください。かつらやヘルメットの使用には注意が必要で、特に移植部に固定用の金具やテープがあたらないよう注意しましょう。

参考文献

記事の監修者


岡 博史 先生

CAPラボディレクター

慶應義塾大学 医学部 卒業

医学博士

皮膚科専門医