ヒロクリニックの植毛の種類は3つ!プロセスや注意点を紹介

この記事の概要

薄毛が気になっている方や、育毛剤で効果がなかった方など、髪の毛のさまざまなお悩みをお持ちの方に向けて、ヒロクリニックで行っている3つの植毛の特徴やメリット・デメリット、施術の流れなどを紹介します。

ヒロクリニックの植毛の種類は3つ

薄毛に悩まされている方の中で、自分自身の毛髪を薄毛部分に移植する自毛植毛に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。自毛植毛には主に、毛包を1本ずつ分離して移植するFUT法と専用のパンチ器具を使用して毛包を1本ずつ採取するFUE法があります。

ヒロクリニックでは、患者様のニーズに合わせた3つの植毛方法を提供しています。それぞれ異なる特徴を持ち、薄毛治療において効果的なアプローチを選ぶことが可能です。Natural Pro Non-shave法、Natural Pro Shave法、PRP療法の3つの選択肢があり、ヒロクリニックでは、症状や希望に応じて最適な治療法を提案します。

Natural Pro法は、自毛植毛であるFUE法をさらに研究した植毛技術です。痛みが少なく術後の傷跡が小さいのが特徴の一つといえます。

1.Natural Pro Non-shave法

Natural Pro Non-shave法は、髪の毛を刈らずに行う植毛方法です。頭皮から毛包を1つずつ丁寧に抽出し、薄毛部分に移植します。ドナー部位(一般的に後頭部)の毛包を小さなパンチツールで採取するため、傷跡が非常に小さく、回復も早いのが特徴です。一度に移植できるのは約2500本で、それ以上の移植が必要な場合は、日を改めて再手術を行います。この方法は、自然な見た目を保ちたい方におすすめです。

2.Natural Pro Shave法

Natural Pro Shave法は、髪の毛を刈り上げて行う植毛方法です。Natural Pro Shave法は、Non-shave法に比べて手術時間が短く、コストも抑えられるのが特徴です。Non-shave法同様に、ドナー部位から毛包を採取して薄毛部分に移植します。一度に移植できるのは約2500本で、それ以上の本数を移植する場合は、再度手術が必要です。Natural Pro Shave法は、コストパフォーマンスを重視する方に適した選択肢です。

3.PRP療法

PRP療法は、自分の血液から抽出した血小板を使って毛髪の成長を促進する治療法です。患者様の血液を採取し、遠心分離機で血小板を濃縮して薄毛部分に注射します。PRPは、毛根の健康を改善し、毛髪の成長をサポートする効果があります。治療は数か月にわたって数回の来院が必要ですが、毛髪の自然な再生を目指す方に効果的な方法です。麻酔を使用して痛みを軽減しつつ、安心して治療を受けていただけます。

Natural Pro法のメリット・デメリット

Natural Pro法は、自然な見た目を実現する植毛方法です。Natural Pro法には、長期的な効果と自然な仕上がりが期待できる反面、高額な費用や回復期間の長さなどのデメリットも存在します。施術を受ける際には、これらのポイントを考慮して選択することが重要です。

メリット

Natural Pro法の最大のメリットは、自分の髪を使用するため、仕上がりが非常に自然に見える点です。移植された髪はその後も生涯生え続けるため、長期的な薄毛治療の解決策となるでしょう。一度移植が成功すれば、特別な手入れがほとんど不要で、自然な髪の毛が持続します。また、髪の毛を刈り上げないNatural Pro Non-shave法や、目立ちにくいNatural Pro Shave法では、移植後の頭皮が髪の毛で隠れるため、手術の痕跡が目立ちにくいのもメリットの一つです。

デメリット

一方で、Natural Pro法のデメリットとしては、治療費が高額であることが挙げられます。特に、大規模な移植が必要な場合は、費用がさらに増加する可能性があります。また、完全な回復には数週間から数か月かかることがあり、その間の生活に一定の制約が生じることも考慮しなければなりません。さらに、ドナー部位の毛が限られているため、広範囲の薄毛には十分な毛量を確保できない場合があります。手術には、感染症や出血、移植した毛の一部が脱落するリスクも伴います。

PRP療法のメリット・デメリット

PRP療法は、自分の血液から抽出した血小板を使用して、毛髪の成長を促進する治療法です。この方法には、幅広い適応範囲と比較的軽度な副作用が特徴ですが、リスクや費用についても考慮する必要があります。

メリット

PRP療法のメリットは、男性と女性のどちらにも適用可能であり、さまざまな薄毛のタイプに対して効果が期待できることです。PRP療法は、患者自身の血液を使用するため、アレルギー反応のリスクが低く、安全性が高いとされています。また、PRP療法は手術を伴わないため、痛みや回復時間が比較的少なく、日常生活に支障をきたすことがほとんどありません。さらに、毛根の健康を改善し、毛髪の成長を促進する効果があるため、長期的な薄毛改善が期待できます。

デメリット

PRP療法のデメリットとしては、副作用が軽度であるものの、注射部位に一時的な腫れや赤み、痛みが現れることがあります。また、治療後のケアが必要であり、結果が現れるまでに数か月かかることが多い傾向です。さらに、PRP療法は複数回の治療が必要な場合が多く、時間と費用がかかる点も考慮する必要があります。

カウンセリングする白衣の女性と男性

ヒロクリニックで受けられる植毛治療のプロセス

ヒロクリニックでは、患者一人ひとりに合わせた植毛治療を提供しています。治療は、施術前のカウンセリングからドナー株の採取、グラフトの移殖まで、いくつかのステップに分かれています。各ステップで専門医が丁寧に対応し、自然で満足度の高い結果を目指せるのが特徴です。

施術前のカウンセリング

施術前のカウンセリングでは、患者様の家族歴を確認するために、家族写真(特に脱毛歴がある親族の写真)をお持ちいただきます。また、希望する髪型や植毛する領域についても詳細にお伺いします。植毛する範囲によって必要な毛包の数が異なるため、どの部分にどれだけ植毛するかを慎重に検討するためです。さらに、ドナー領域の毛の密度を測定し、どのくらいの毛量を移植できるかを確認します。このカウンセリングを通じて、患者様に最適な治療プランを提供します。

施術予定日の決定と採決

カウンセリングが終わると、実際に施術を行う日程を決めていきます。患者様のスケジュールに合わせて施術日を予約し、手術前に必要な準備を進めます。また、術前には健康状態を確認するための採血を実施。これにより、安全で効果的な治療が行えるよう、万全の準備を整えます。施術予定日までに患者様には適切なケアを指示し、最高の結果を得るための準備をしていただきます。

ドナー株の採取

施術当日、局所麻酔を行った後、ドナー株の採取を開始します。薄毛になりにくい後頭部や側頭部から、直径1ミリ前後の専用機械を使って毛根をくり抜き、グラフトを採取します。Shave法の場合は、ドナー部位とレシピエント部位を1ミリほど残して刈り上げますが、Non-shave法では髪の毛を刈り上げずに採取を行うのが特徴です。どちらの方法も、患者様の負担を最小限に抑えつつ、質の高いグラフトを確保することが可能です。

グラフトの移殖

採取したドナー株(グラフト)は、薄毛部分に慎重に移植されます。この過程では、移植後の髪が自然に見えるように細心の注意を払います。採取したドナー部分の傷跡は自然治癒し、約一週間程度でほとんど目立たなくなるでしょう。移植された髪はやがて成長し、元の髪と調和することで、患者様が自然で満足のいく結果を得られるようになります。

まとめ

ヒロクリニックの薄毛治療では、患者一人ひとりのニーズに合わせた植毛方法を提供しています。Natural Pro法やPRP療法など、それぞれの治療法にはメリットとデメリットがあり、適切なカウンセリングを通じて最適な治療法を選ぶことが大切です。また、施術前後の注意点をしっかりと守ることで、リスクを最小限に抑え、安全かつ効果的な結果を得られるでしょう。

ヒロクリニックでは、豊富な経験を持つ専門医が最新の技術を駆使して、自然な仕上がりを実現します。植毛を考えている方は、ぜひヒロクリニックまでお気軽にご相談ください。患者様の髪の悩みを解消し、自信を取り戻すお手伝いをいたします。

よくある質問

Q植毛にリスクはある?

A植毛にはいくつかのリスクがあります。感染症、出血、瘢痕(はんこん)の形成、移植した毛が脱落する可能性などが挙げられます。しかし、これらのリスクは適切なケアとフォローアップにより最小限に抑えることが可能です。施術後には、腫れや痛み、かゆみ、赤みといった一時的な副作用が現れることがありますが、通常は数日から1週間で改善します。処方された痛み止めを服用し、頭を高くして寝ることで一時的な副作用の症状を軽減できます。

Q施術前に注意することは?

Aまず、術前2週間はタバコとアルコールを控えましょう。また、一部の薬やサプリメント(特に血液を薄くするもの)は医師の指示に従って中止する必要があります。さらに、手術前には頭皮のマッサージや過度な洗髪を避け、頭皮の状態を良好に保つことが求められます。これらの注意点を守ることで、施術の成功率を高め、リスクを減らすことが可能です。

Q施術後の注意点は?

Aまず、施術当日の洗髪は控えましょう。翌日からは髪をスプレーで濡らし、冷風のヘアードライヤーで乾燥させるようにします。また、長時間の入浴や熱いお湯に入るのは控えてください。施術後しばらくは、移植部をこすることを避け、柔らかい枕や羽根枕を使用しないようにしましょう。特に、頭頂部に植毛した場合は、固めの枕や首枕を使用して眠るのがおすすめです。また、施術後のアルコール摂取や運動は控え、喫煙も3週間は避けるようにしてください。かつらやヘルメットの使用には注意が必要で、特に移植部に固定用の金具やテープがあたらないよう注意しましょう。

参考文献

記事の監修者


岡 博史 先生

CAPラボディレクター

慶應義塾大学 医学部 卒業

医学博士

皮膚科専門医