植毛手術と痛み:痛みの管理と術後ケア

驚く
Senior surprise facial

この記事の概要

植毛手術は、薄毛に悩む多くの男性にとって効果的な治療法ですが、手術に伴う痛みや術後のケアについて心配する人も多いでしょう。本コラムでは、植毛手術における痛みの管理方法と術後のケアについて詳しく解説します。

植毛手術に伴う痛み

痛みがないとは言いませんが、全体的には軽度です。ほとんど場合1週間程度で痛みはなくなりますが、まれに神経痛が数ヶ月続くことがあります。まれな副作用なのであまり気にする必要はないと思います。

手術中の痛み

植毛手術は通常、伝達麻酔と局所麻酔を併用して行われるため、手術中の痛みは最小限に抑えられます。しかし、局所麻酔の注射時には一時的な痛みを感じることがあります。以下は手術中の痛み管理についてのポイントです:

伝達麻酔;皮膚の支配領域の神経をブロックすることによって広範囲に麻酔をします。

局所麻酔:手術部位に麻酔を施すことで、手術中の痛みを感じないようにします。

麻酔時に振動を加えることによって注射時の痛みを緩和することができます。

手術後の痛み

手術後は麻酔が切れることで痛みを感じることがあります。特に採毛より、植毛部の方に痛みを感じることがあります。通常、痛みは軽度から中等度で、鎮痛薬を使用することで管理できます。以下は術後の痛み管理の方法です:

鎮痛薬の使用:医師から処方される鎮痛薬を適切に使用することで、痛みを和らげることができます。選択的COX-2阻害薬が痛みをよく取ってくれる上にNSAIDSのような副作用が少なく、ヒロクリニックでは使用しています。

冷却療法:術後の腫れや痛みを軽減するために、患部を冷却することが効果的です。冷却パックを使用する際は、直接肌に当てないように注意し、タオルなどで包んでから使用しましょう。

頭のケア
Tap the scalp with the brush thinning hair men

術後のケア

頭皮のケア

術後の頭皮ケアは、移植毛の定着と健康な成長を促進するために重要です。以下のポイントに注意しましょう:

洗髪方法:手術後数日間は、医師の指示に従って洗髪を行います。初めは軽く水で流す程度にし、徐々に低刺激のシャンプーを使用して優しく洗います。水を拭き取るときにはペパータオルなどで叩くようにして水を切ってください。水圧も直接植毛部には当てないようにした方がいいです。最初の1週間が重要です。

触らない:移植部位を強くこすったり、掻いたりしないように注意します。手術後の数週間は特にデリケートな状態です。

日常生活の注意点

術後の回復を促進するために、日常生活で以下の点に注意しましょう:

休息:手術後は十分な休息を取り、身体をリラックスさせることが大切です。過度な運動やストレスを避けましょう。

睡眠姿勢:頭部を高くして寝ることで、腫れを抑えることができます。数日間はこの姿勢で寝るように心掛けましょう。旅行用枕を首に巻いて寝ることをお勧めします。

採毛は出血することはあっても、軽度なのでガーゼなどで覆う必要はありません。

運動は2週間程度したら簡単なものから始めても大丈夫です。プールは1ヶ月間禁止です。塩素が含まれているため植毛部を痛めます。

禁煙とアルコールの節制

喫煙や過度のアルコール摂取は、血行不良を引き起こし、移植毛の定着に悪影響を与える可能性があります。術後の回復を促進するために、以下の点に注意しましょう:

禁煙:喫煙は血管を収縮させ、血流を悪化させるため、移植毛の成長を妨げます。可能な限り禁煙することが望ましいです。

アルコールの節制:適度な飲酒は問題ありませんが、過度のアルコール摂取は避けましょう。特に術後数日はアルコールを控えることが推奨されます。

定期的なフォローアップ

術後の経過を確認し、問題がないかをチェックするために、定期的に医師の診察を受けることが重要です。以下の点に注意して、フォローアップを行いましょう:

診察スケジュール:医師の指示に従って、定期的な診察を受けましょう。通常、術後1週間、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年のタイミングで診察を行います。

問題の早期発見:頭皮や移植毛に異常が見られた場合は、早期に医師に相談し、適切な対処を行いましょう。

まとめ

植毛手術は、薄毛に悩む男性にとって有効な治療法ですが、手術に伴う痛みの管理と術後の適切なケアが重要です。手術中の痛みは局所麻酔で最小限に抑えられ、術後の痛みも鎮痛薬や冷却療法で管理できます。頭皮のケアや日常生活での注意点を守り、定期的な医師のフォローアップを受けることで、移植毛の定着と健康な成長を促進します。術後の健康的な生活習慣を維持し、手術の効果を最大限に引き出しましょう。

ヒロクリニックの植毛

ヒロクリニックでは、内服治療や注射療法で効果が得られない無毛部位にも対応し、傷跡がほとんど目立たないナチュラルプロFUE治療を推奨しています。 後頭部から毛根を採取し、部分的にシェイブすることで術後の管理が容易になり、 必要な数だけを自然な仕上がりで移植します。局所麻酔を使用した日帰り手術が可能で、無理のない段階的な増毛をお手頃な料金で提供し、 国内で安心して受けられます。

記事の監修者


岡 博史 先生

CAPラボディレクター

慶應義塾大学 医学部 卒業

医学博士

皮膚科専門医