植毛時に使うインプランターは?

この記事の概要

植毛手術で使用されるインプランター(インプランター ペン)は、毛包を正確かつ効率的に移植するための重要なツールです。以下に、代表的なインプランターとその特徴を紹介します。もちろん手で植えていく方法もありますが、時間がかかることが問題です。最近の触毛は全てインプランターを使って行なっています。

1. Choi Implanter Pen

Choi Implanter Penは、Direct Hair Implantation(DHI)法で使用される特別なペン型デバイスです。このデバイスは、毛包を装填し、頭皮に直接移植することを可能にします。

  • 利点: 毛包の向き、角度、深さを正確に制御できるため、より自然な結果が得られます。また、毛包の取り扱い時間が短縮されるため、移植後の毛包の生存率が向上します。

2. Lionインプランター ヒロクリニックで使用中

Lionインプランターは、植毛手術において使用される専用のツールです。主に自毛植毛の分野で使われており、毛包(髪の根元を含む組織)を頭皮に移植する際に使用されます。植毛手術において、毛包を適切な位置と角度で頭皮に植え付けることが重要ですが、Lionインプランターはその過程を効率化し、正確に行うための装置です。

この針の太さが一番難しく、症例によって使い分ける必要があります。

主な特徴

精密な毛包移植

    • Lionインプランターは、毛包を小さな針やチューブに挿入し、そのまま頭皮に移植します。これにより、手作業で行うよりも均一で精度の高い移植が可能となります。

    ダメージの軽減

      • このインプランターを使うことで、毛包や周囲の組織へのダメージを最小限に抑えることができます。これにより、移植後の毛髪の生着率が向上します。

      自然な仕上がり

        • 毛包を移植する際の角度や深さが調整できるため、植毛後の髪の生え方が自然に見えるように仕上がります。髪の方向を調整できるため、特に生え際や頭頂部など、見た目が重要な部分での使用に適しています。

        効率的な手術

          • 従来の手法に比べて手術時間を短縮することができ、患者にとっての負担が軽減されます。また、医師の手作業による疲労も軽減されるため、安定した結果が得られやすくなります。

          用途

          Lionインプランターは、主に以下のような状況で使用されます。

          • 自毛植毛: 患者自身の毛髪を後頭部や側頭部から採取し、薄毛やハゲの部分に移植する手術で使用されます。
          • 部分的な植毛: 生え際のデザインや、特定の箇所の薄毛に対して局所的に植毛する場合に使用されます。

          メリット

          • 痛みや出血が少ない: 傷口が小さく、従来の方法よりも回復が早い。
          • 高い生着率: 正確な移植が可能なため、移植した毛髪が定着しやすい。
          • 患者にとっての負担が少ない: 短時間で施術が完了するため、術後の負担も軽減されます。

          Lionインプランターは、自然な見た目の植毛を実現するために開発されたツールで、精密で効率的な植毛が可能です。

          まとめ

          植毛手術で使用されるインプランターは、手術の精度と効率を大幅に向上させるための重要なツールです。特にChoi Implanter PenやDHI Implanterは、Direct Hair Implantation法で自然な結果を得るために非常に効果的です。

          記事の監修者


          岡 博史 先生

          CAPラボディレクター

          慶應義塾大学 医学部 卒業

          医学博士

          皮膚科専門医