ピル処方

カレンダーとピル

ピルとは

ピルは、「エストロゲン」と「プロゲステロン」という女性ホルモンが含まれている経口避妊薬です。生理痛がつらいときや、生理が不規則なとき、PMSで気分が不安定になったり体調を崩しやすいときなど、毎月の悩みを和らげるためにも使われています。
また、月経のタイミングを調整できるので、大事な予定に合わせて使うこともできます。
ピルは、避妊だけでなく、生理にまつわるさまざまな不調に役立つお薬です。

ピルの種類と特徴について

低用量ピル

低用量ピルは、中用量ピルと同じ種類の女性ホルモンを使用していますが、
エストロゲンの量が少ないのが特徴です。
そのため、吐き気や頭痛、血栓症などの副作用のリスクが比較的低いです。
避妊効果は高く、月経が始まった日から服用を始めることで、
すぐに効果が期待できます。
避妊目的だけでなく、生理痛の軽減、肌荒れ(ニキビ)改善、
子宮内膜症の予防、さらに卵巣がんや子宮体がんのリスク低下など、
体の内側から女性の健康をサポートする役割もあります。

低用量ピル

内服方法

初めてピルを服用する場合は、
以下のどちらかのタイミングで飲み始めることができます。
① 次の生理が始まった日から
② 妊娠していないことが確実な日から
・1日1回、できるだけ同じ時間帯に1錠ずつ飲んでください。
・うっかり1日分を飲み忘れた場合は、気づいたときに2錠まとめて内服し、
その後は通常通り1日1錠に戻してください。
・2日以上の連続した飲み忘れや、副作用が出た場合は、
無理せずご相談ください。

ピルを使う女性

副作用

飲み始めて1〜3か月ほどは、体がホルモンに慣れるまで、不正出血・吐き気・頭痛・むくみなどが出ることがあります。多くは自然に落ち着いていきます。

安心してピルを続けるために、定期的な血液検査・乳がん・子宮頸がん検診をおすすめします。

薬の種類

当院では以下の低用量ピルを取り扱っております。

中用量ピル

中用量ピルは、低用量ピルと同じくエストロゲンとプロゲステロンという
女性ホルモンを含んでいますが、エストロゲンの量が多めに配合されています。
主に生理日を移動させたいときや、不正出血の治療が必要なときに使用します。
服用を始めてから約1週間ほどで効果があらわれるとされています。
ホルモン量が多いため、体への影響も出やすく、
吐き気・食欲の低下・頭痛・むくみ・湿疹・便秘・下痢などの
副作用がみられることがあります。
使用する際には、体調や目的に合わせて慎重に選ぶことが大切です。

ピルシートと錠剤

内服方法

受診のタイミングにより内服方法が変わりますので
医師の診察時にご説明いたします。

ピルを使う女性

副作用

中用量ピルや、月経移動のために使う低用量ピルでは、吐き気や頭痛などの副作用が出ることがあります。
体調の変化が気になる場合や、副作用がつらいときは、無理せず医師にご相談ください。

薬の種類

当院で扱っている中用量ピルは以下の通りです。

緊急避妊薬(アフターピル)

緊急避妊薬(アフターピル)は、
性行為後の妊娠を防ぐために使用するお薬です。
避妊に失敗した、避妊をしなかったなど、予測しない状況のあとに
72時間以内(できるだけ早く)服用することで、
妊娠を防ぐ効果が期待できます。
※健康保険の適用外となるため、治療費は全額自己負担となります。

アフターピルのイラスト

お薬の効果を十分に得るためには、一刻も早い受診が大切です。迷ったときは、まずご相談ください。

副作用

緊急避妊薬を服用したあと、以下のような症状がみられることがあります。

ピルを使う女性

まれに、服用から2時間以内に嘔吐してしまうことがありますが、その場合に薬が吸収されていない可能性があるため、再度の処方と服用が必要となります。

薬の種類

当院で処方している緊急避妊薬は以下の通りです。

「避妊に失敗したかもしれない」「妊娠が不安」など、不安な気持ちを抱えたままにせず、できるだけ早めにご相談ください。プライバシーにも配慮して診療を行っています。

診察の流れ

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医師の診察
体調やご希望に合わせてピルについて詳しくご説明します。

お会計

よくある質問

1錠飲み忘れた場合は、気づいた時点ですぐに1錠を服用し、次の分も通常通りに服用してください。2錠以上忘れた場合は、種類によって対応が異なるため、説明書を確認するか、医師・薬剤師に相談してください。

ピルの副作用として、吐き気・頭痛・むくみ・不正出血などがありますが、多くは飲み続けることで落ち着きます。ただし、血栓症のリスクがわずかに高まるため、足の痛み・強い頭痛・胸の痛みなどの症状が出た場合は、すぐに医師に相談してください。

ピルをやめると排卵が再開し、多くの人は1〜3ヶ月以内に妊娠可能な状態になります。ただし、個人差があるため、なかなか生理が戻らない場合は医師に相談してください。

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