悪性新生物関連遺伝子検査

概要

悪性新生物（がん）関連遺伝子検査は、がんの診断、治療、予防に役立つ遺伝情報を調べる方法です。がんは、遺伝子の変異によって正常な細胞が制御を失い、異常に成長する病気です。この遺伝子検査により、個々のがんの特性を理解し、より個別化された治療計画を立てることが可能になります。

検査のながれ

希望の検査を行っている医療機関を探してください。予約を取っていただき、遺伝カウンセリングを受けていただき、同意書を頂いた後に検体を採取いたします。結果はメールでお送りします。必要があれば遺伝子カウンセリングを再度行います。

検査を行うことのメリット

家族性、既往歴がある方であれば、自分が遺伝的に悪性新生物が発症しやすいかわかりますので、事前に予防的に対応することが可能になります。

陽性だった場合には？

画像検査（CT, MRI,PETなど）、血液検査（がん腫瘍マーカーなど）を併用して実際に悪性新生物が現在存在するかを定期的に調べることを強くお勧めします。該当する遺伝子名を知ることによってよりターゲットを絞った検診を行うことが可能になります。

検査手順

頬粘膜の内側より特殊なDNA採取機器によってDNAを採取します。

検査報告書（例　がん全般）

検査に必要な時間

検体採取より4週間程度かかります。

よくある質問

１．どこで受けることができるのか？

東京衛生検査所と提携しているクリニックであれば検査可能です。

２．いつ受けることができるのか？

検査可能なクリニックの一覧から検査可能日時を選択してください。

３．検体はどうとるのか？

頬粘膜からです。

４．検査結果が出ないことがあるのか？

検査不能であることはまれです。

５．遺伝子相談を受けることができるのか？

遺伝子専門医が在籍しておりますので、ご要望があれば相談することが可能です。ただし別途費用が掛かります。時間チャージとさせていただいております。

注意点

• 解釈とカウンセリング:
  • 遺伝子検査の結果は複雑であり、専門的な知識を必要とします。結果の解釈とカウンセリングには遺伝カウンセラーや専門医のサポートが重要です。
• 倫理的、社会的考慮:
  • 遺伝子情報のプライバシー保護、保険加入時の差別防止など、遺伝子検査には倫理的、社会的な課題も伴います。

各パネルごとに調べることができる疾患一覧

各パネルごとの検査可能な遺伝子種類