ED診断と泌尿器科の役割

EDは基本的に何科でみるの? トイレ

この記事の概要

基本は泌尿器科です。ヒロクリニックではなんば心斎橋病院の中心にEDの処方箋を処方しております。ただ、EDは内科、心療内科も関係しております。ヒロクリニックでは内科、心療内科も存在しておりますので総合的に診療することが可能です。

ED勃起不全)は、基本的に泌尿器科で診察・治療を受けるのが一般的です。しかし、この問題は泌尿器科だけでなく、内科や心療内科、性病科、男性科(男性専門のクリニック)など、複数の医療分野で扱われることがあります。それぞれの診療科の特性について説明します。 ヒロクリニックでは老化に伴う循環器系の異常に関しては泌尿器科的側面から、心理的な要因がある場合には心療内科的な側面、また糖尿病高血圧などの内科的側面がある場合には内科医が担当します。複数の専門家を有するために多彩な治療を行うことが可能です。

なぜ主に泌尿器科なのか

専門性:

  • 泌尿器科は、腎臓・尿管・膀胱・尿道・前立腺・精巣を含む泌尿器系および男性生殖器系の疾患を専門的に診療する診療科 です。特に、排尿障害や腎機能の問題、前立腺疾患、尿路結石、性感染症(STI)、勃起不全ED)、男性不妊症など を診察・治療する役割を担っています。

    1. 泌尿器科が扱う主な疾患
    泌尿器科では、主に男性機能に関して以下の内容が得意とします。
    前立腺・男性生殖器系の疾患
    前立腺肥大症
    中高年男性に多く、排尿困難や頻尿を引き起こす
    治療法: 薬物療法(α遮断薬・5α還元酵素阻害薬)、手術(TURP)
    前立腺がん
    日本でも増加している高齢男性の代表的ながん
    診断方法: PSA(前立腺特異抗原)検査、生検、MRI
    治療法: 手術、ホルモン療法、放射線治療、PSMA治療
    勃起不全ED
    血管障害、神経障害、心理的要因、ホルモン異常が原因
    治療法: PDE5阻害薬(バイアグラ、シアリス)、陰圧式補助器具、血管再建術
    男性不妊症
    無精子症、乏精子症、精子運動率の低下などが原因

身体的原因の診断と治療:

  • EDの多くは身体的な原因によるものです。これには血管疾患、神経障害、ホルモン異常、または薬剤の副作用などが含まれます。泌尿器科医はこれらの原因を特定し、適切な治療を提供するためのトレーニングを受けています。

治療オプションの提供:

  • ED治療には、薬物療法、真空ポンプ装置、局部注射療法、外科手術など、多岐にわたるオプションがあります。泌尿器科医はこれらの治療法についての詳細な知識を持っており、患者に最適な治療計画を提案できます。

その他の診療科との関係

内科:

内科におけるED(勃起不全)治療について

ED勃起不全:Erectile Dysfunction) は、性行為時に十分な勃起が得られない、または維持できない状態 を指します。EDは単なる性機能の問題ではなく、全身の健康状態や生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症など)と深く関係している ため、内科での診療が重要です。

内科では、EDを「生活習慣病の一症状」として捉え、根本的な健康管理を重視しながら治療を行う のが特徴です。


内科でED治療を行う理由

  • EDは全身の血管の健康状態と関連がある(動脈硬化・高血圧との関係)
  • 糖尿病やメタボリックシンドロームの一症状として現れることが多い
  • 生活習慣の改善(食事・運動・禁煙など)がEDの改善につながる
  • 心血管疾患(心筋梗塞・脳梗塞)の前兆としてEDが出ることもある

心療内科:

心療内科・精神科におけるED(勃起不全)治療

ED勃起不全:Erectile Dysfunction)は、身体的要因(血管障害・ホルモン異常・糖尿病など)と心理的要因の両方が関係する疾患 です。特に、ストレス、不安、うつ病、パフォーマンスプレッシャー(性交時の緊張)などの心理的要因がEDを引き起こしたり、悪化させたりすることがある ため、心療内科や精神科での評価・治療が重要です。

心理的ED(心因性ED) は、ED全体の約10~20%を占めるとされ、特に 若年層(20~40代) に多く見られます。


1. 心理的EDの原因

ストレス
  • 仕事・人間関係のストレスが自律神経のバランスを崩し、勃起を妨げる。
  • 交感神経が過剰に働くと血管が収縮し、勃起しにくくなる。
  • 長期間のストレスはテストステロン(男性ホルモン)の低下を引き起こす。

📌 ストレスが蓄積すると、EDの悪循環(EDによる不安 → さらにED悪化)が生じやすい。


パフォーマンス不安(性交時の緊張)
  • 「うまく勃起しなければならない」というプレッシャーが逆効果に。
  • 過去に一度EDを経験すると、「次もダメかもしれない」と不安が増大し、悪化する。
  • 初めての性行為や新しいパートナーとの性交時に発生しやすい。

📌 心理的EDは、ED治療薬(バイアグラなど)が効きにくいことがある。性病科:

性感染症がEDの原因である場合、性病科での診察が必要です。

総合的なアプローチ

EDの診断と治療は多面的なアプローチが必要であり、患者の状態に応じて複数の専門医との連携が求められることがあります。したがって、初診は泌尿器科で行われることが多いですが、必要に応じて他科の専門医の協力を得ることが重要です。だからヒロクリニックを受診してください。

記事の監修者