ペニスインプラントを使ったED治療

ペニスインプラントは、重度の勃起不全ED)に対する治療方法の一つであり、他の治療が効果がない場合に検討されることがあります。この手法は、特に医学的な理由で薬物治療が適さない、または効果が不十分な患者に推奨されます。

ペニスインプラントの種類

  1. 半剛性インプラント(棒状プロテーゼ):
  • ペニスに常時硬さをもたらす棒状のデバイスが挿入されます。手術でペニス内部に恒久的に留まる構造となり、必要に応じて手動で位置を調整することができます。
  1. 可動式インプラント(油圧式プロテーゼ):
  • 油圧ポンプとシリンダーを用いて、勃起と非勃起の状態を切り替えることができます。スクロータム内に設置されたポンプを手で操作することにより、液体がシリンダー内に送られ、勃起が生じます。

手術プロセス

  • 評価と計画:
  • 手術前には患者の健康状態を詳しく評価し、適切なインプラントタイプを選択します。
  • 手術方法:
  • 局所麻酔または全身麻酔のもと、ペニスの海綿体内にプロテーゼを挿入します。手術は通常1〜2時間程度で完了し、入院は短期間で済むことが多いです。
  • 回復期間:
  • 手術後の回復には数週間を要し、完全に回復するまでには数ヶ月かかることがあります。手術後は医師の指示に従って活動を徐々に再開します。

利点とリスク

  • 利点:
  • 薬物療法とは異なり、即座にかつ確実に勃起を得ることができます。また、自然な性交に近い感覚を提供するため、患者の満足度が高いことが多いです。
  • リスク:
  • 感染、インプラントの故障、手術部位の痛みなど、手術に伴うリスクがあります。また、手術は不可逆的なため、他の治療方法への回帰が困難になることがあります。

ペニスインプラントは、他の治療方法で効果が見られない場合の最終手段として考慮されることが多いです。この治療方法に関心がある場合は、専門の泌尿器科医との詳細な相談をお勧めします。

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