40mgなので半分または4分の1に切って使ってもお得
ED(勃起不全)の治療薬として広く用いられるフォスホジエステラーゼタイプ5(PDE5)阻害剤には、シルデナフィル(商標名: バイアグラ)、タダラフィル(商標名: シアリス)、バルデナフィル(商標名: レビトラ)があります。これらの薬剤は作用機序は似ていますが、作用時間、服用タイミング、副作用の違いがあります。以下にそれぞれの特徴を比較して説明します。
1. タダラフィル(シアリス)
- 作用開始: 服用後約30分で効果が現れることがありますが、最大効果を得るには2時間程度かかることもあります。
- 作用時間: 最長で36時間と非常に長く、このため「ウィークエンド・ピル」とも呼ばれます。
- 服用方法: 食事の影響をほとんど受けません。服用のタイミングを気にせずに済むため、計画性が求められる場面で有利です。
- 一緒に飲んではいけない薬
硝酸薬(ニトログリセリンなど)
ニトログリセリン、イソソルビド二硝酸、アミルニトライトなどの薬が該当します。
リオシグアト(肺動脈性高血圧の治療薬)
アルファ遮断薬(ドキサゾシン、タムスロシンなど)
ケトコナゾールやリトナビル - 服用中に気をつけること
アルコール摂取
グレープフルーツジュース
- 一緒に飲んではいけない薬
2. シルデナフィル(バイアグラ)
- 作用開始: 服用後約30分〜60分で効果が現れます。
- 作用時間: 約4〜5時間持続します。
- 服用方法: 性行為の約1時間前に服用。食事の影響を受けやすく、特に脂っこい食事を摂ると吸収が遅れるため、効果が出るまでの時間が長くなったり、効果が弱まる可能性があります。
- 一緒に飲んではいけない薬
- 硝酸剤: 胸痛の治療に使われる硝酸剤や一酸化窒素供与薬との併用は、血圧の急激な低下を引き起こす可能性があります。これには、ニトログリセリンやイソソルビドなどが含まれます。
- グアニル酸シクラーゼ刺激薬: リオシグアトとの併用も血圧を危険なほど下げる可能性があり、避けるべきです。
- 一部の抗生物質と抗真菌薬: クラリスロマイシン、エリスロマイシン、ケトコナゾール、イトラコナゾールなど、これらの薬はシルデナフィルの体内での分解を遅らせる可能性があり、副作用のリスクを増加させることがあります。
- HIVプロテアーゼ阻害剤: リトナビルやサキナビルなどのHIV治療薬との併用は、シルデナフィルの血中濃度を高め、副作用のリスクを増加させます。
- α-遮断薬: 高血圧や前立腺肥大の治療薬として用いられるテルミサルタンやドキサゾシンなどとの併用は、血圧を下げる効果を強化し、立ちくらみや失神を引き起こすことがあります。
3. バルデナフィル(レビトラ)
- 作用開始: 服用後約30分で効果が現れます。
- 作用時間: 約4〜5時間の持続効果があります。
- 服用方法: シルデナフィルと同様に、性行為の約1時間前に服用します。食事の影響を受けにくいですが、アルコールや脂っこい食事は効果を弱める可能性があります。
- 一緒に飲んではいけない薬
- 硝酸剤: ニトログリセリンやイソソルビドモノニトレートなどの硝酸剤との併用は、血圧を危険なほど低下させる可能性があります。
- グアニル酸シクラーゼ刺激薬: リオシグアトなどは血圧を極端に下げる恐れがあるため、併用は避けるべきです。
- CYP3A4の強力な阻害剤: 一部のHIVプロテアーゼ阻害剤(例:リトナビル、インジナビル)、抗真菌薬(例:ケトコナゾール、イトラコナゾール)、抗生物質(例:クラリスロマイシン)などはバルデナフィルの血中濃度を増加させ、副作用のリスクを高めます。
- α-遮断薬: 高血圧や前立腺肥大の治療に用いられる薬剤(例:アルフズオシン、ドキサゾシン)との併用は、血圧を下げすぎるリスクがあります。
- 避けた方が良い行為
各薬剤の選択
- 選択基準: 治療を始める際には、作用時間の長さ、服用の便利さ、副作用の程度、個人の健康状態や他の服用薬との相互作用を考慮して選ぶ必要があります。
- 副作用: 共通の副作用には頭痛、顔のほてり、消化不良、鼻づまりなどがありますが、重篤な副作用(例:視覚障害、聴覚障害、持続的な勃起など)が発生する可能性もあるため注意が必要です。
- 医師のアドバイス: EDの治療を始める際には、必ず医師の診断とアドバイスを受けることが重要です。医師は患者の健康状態やライフスタイルに最適な薬を推薦できます。
これらの薬剤は、それぞれに利点と注意点がありますので、自分にとって最適な選択をするために、 ヒロクリニックの医師とよく相談することが重要です。