部位ごとのがんの前(前兆や初期症状)について説明します。がんは初期に無症状であることが多いですが、以下のような前兆や初期症状が現れることがあります:
- 皮膚:
- 皮膚の変化: 色が変わったり、形が不規則なほくろやしこりが現れる。
- 慢性的な傷: 治りにくい傷や潰瘍。
- 乳房:
- しこり: 乳房や脇の下にしこりが感じられる。
- 皮膚の変化: 乳房の皮膚が凹んだり、赤くなる。
- 肺:
- 咳: 慢性的な咳が続く。
- 血痰: 血が混じった痰。
- 呼吸困難: 息切れや喘鳴。
- 胃:
- 腹痛: 胃のあたりに持続的な痛み。
- 食欲不振: 突然の食欲減退や体重減少。
- 吐血: 黒っぽい嘔吐物や血液を含む嘔吐。
- 大腸:
- 便通の変化: 便の形状や頻度が変わる(下痢や便秘が続く)。
- 血便: 便に血が混じる、または直腸からの出血。
- 子宮:
- 不正出血: 生理以外の出血がある。
- 異常な分泌物: 膿や血液が混じった分泌物。
- 食道:
- 嚥下困難: 食物を飲み込む際に痛みや困難を感じる。
- 胸痛: 胸部に不快感や痛みがある。
- 前立腺:
- 尿の変化: 尿の出が悪くなる、または頻尿。
- 骨の痛み: 骨に転移した場合に痛みが現れることがある。
- 膀胱:
- 血尿: 尿に血が混じる。
- 排尿痛: 排尿時に痛みを感じる。
- 口腔(口の中):
- 口内の潰瘍: 治りにくい口内の潰瘍や白斑(白い斑点)。
- 痛み: 口内や歯茎の痛みが続く。
- 膵臓:
- 腹部痛: 上腹部に鈍い痛みや不快感がある。
- 黄疸: 皮膚や目が黄色くなる(胆汁の流れに問題がある場合)。
- 肝臓:
- 腹部の膨満感: 腹部の膨張や圧迫感。
- 黄疸: 肝機能が低下することで皮膚や眼球が黄色くなる。
- 腎臓:
- 腰痛: 腰部に鈍い痛みや不快感がある。
- 血尿: 尿に血が混じる。
- 卵巣:
- 腹部の膨満感: 腹部や骨盤に膨満感や圧迫感がある。
- 月経不順: 生理周期の変化や異常な出血。
- 甲状腺:
- 首の腫れ: 首の前側に腫れやしこりがある。
- 声の変化: 声がかすれたり、かすかな痛みがある。
- 副腎:
- 体重の急激な変化: 突然の体重増加や減少。
- 皮膚の変化: 背中や腹部にストレッチマーク(赤紫色の線)が現れる。
これらの前兆や症状も、がんの初期段階や他の疾患によっても見られることがあります。異常を感じた場合は、早期に専門医に相談することが大切です。