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レーザートーニングとイオン導入の併用で肝斑治療【医師監修】

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レーザートーニングとイオン導入の併用で肝斑治療【医師監修】

レーザートーニングは、おだやかなレーザーを照射し、肝斑などのシミを改善する施術です。イオン導入ピーリングと併用することで、より効果が高まります。この記事では、レーザートーニングによる肝斑治療について詳しく解説します。

目の下に広がる影が…これって肝斑かも?

肝斑とは

肝斑とは、主に頬や頬骨の周辺にあらわれる、左右対称で輪郭がはっきりしないぼんやりとしたシミです。30〜40代の女性に多く見られ、女性ホルモンのバランスの乱れや摩擦などの皮膚刺激などによりできるといわれていますが、原因は特定されていません。

肝斑をはじめとするシミやくすみなどの原因となる「メラニン色素」は、「メラノサイト」と呼ばれる色素細胞によってつくられます。メラノサイトが刺激されると、肝斑が悪化するリスクがあります。そのため、安易に強い力で一般的なレーザー治療や光治療を行うと、メラノサイトが刺激され、かえって肝斑の色が濃くなる可能性があるのです。

どうすれば薄くなる?

高い美白美容液や塗り薬、飲み薬によるホームケアを試しても、肝斑の変化を実感できなかったという方も多いのではないでしょうか。

肝斑は一般的なシミと見分けがつきにくく、人によっては混在しているケースもあるため、治療が難しいといわれています。

肝斑を薄くする方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。

これ以上悩む前に美容皮膚科に相談

肝斑の可能性がある場合、どのようなケアをすればよいのでしょうか。主なホームケアとしては、摩擦を避ける・紫外線対策・薬の活用の3つがあげられます。

(1)摩擦を避ける

摩擦による刺激は、メラニン色素ができる原因となります。肌に触れる際は、擦るような刺激は避け、力を入れずに優しくするようにしましょう。肌のためにコットンで一生懸命メイクを拭き取っている方もいるかもしれませんが、かえって悪化させてしまうリスクがあります。

(2)毎日の紫外線対策

紫外線を浴びるとメラノサイトが活性化し、メラニン色素が増え、肝斑の悪化につながります。外出時は日傘をさす、日焼け止めを塗るなど、毎日紫外線対策を欠かさないようにするのがおすすめです。

(3)薬の活用

メラニンの生成や働きをおさえる効果のある内服薬・塗り薬を使用し、肝斑の改善を目指します。

このようなホームケアだけでも、時間をかければ少しずつ改善していきますが、早めに効果を実感したい場合は、美容施術を検討するとよいでしょう。

肝斑の色素に直接アプローチできる!レーザートーニングとは

美容クリニックでできる肝斑治療としては、レーザートーニングが有効です。これまでのレーザー治療や光治療は、メラノサイトを刺激し、肝斑を悪化させるリスクがありました。しかし、レーザートーニングであれば、悪化のリスクを避けつつ、肝斑を根本から改善できます。

レーザートーニングは、光のパワーでシミを改善する「フォトRF」と同じく、肌を傷つけずに、顔全体のシミを分解できる施術です。低出力のレーザーを広範囲に短いスパンで照射することで、メラノサイトへの刺激をおさえつつ、根深いシミにもアプローチできます。

フォトRFレーザートーニングには、それぞれ異なるメリットがあり、両方を上手く使い分ければ、さまざまなシミを効果的に改善できます。

フォトRFは、色が濃くはっきりとしたシミには高い効果を発揮しますが、薄いシミには効果が出にくい、鼻筋や目の近くなどに照射しにくいといったデメリットがある治療法です。また、肝斑に強い刺激を与えるのはNGなので、肝斑部分には弱い光しか照射できません。

一方レーザートーニングには、肝斑に刺激を与えずに治療ができる、フォトRFでは改善しにくい薄いシミやくすみにも高い効果がある、目の近くや鼻といった細かい部分にも照射しやすいといったメリットがあります。肝斑が濃く同じエリアにシミが混在している場合は、同時に治療できるのも魅力です。

ヒロクリニック美容皮膚科・美容外科の肝斑治療の特徴

肝斑は、他のシミとの区別がつきにくいため、適切な治療法を選択するためには、医師によるきめ細やかな診察が不可欠です。

ヒロクリニック美容皮膚科・美容外科では、施術のたびに医師がシミの状態や治療の進捗などを丁寧にチェック。肌に負担を掛けずに効果を出すために、パワーや照射の仕方を細かく調整しています。

また、場所によって仕上がりにばらつきがでないよう、目元ギリギリまで照射するなど、丁寧な施術を心がけています。

さらに、ピーリングイオン導入といった他の施術との併用など、より踏み込んだ提案ができるのも特徴です。

併用するとより美肌に

肝斑治療のためのレーザートーニングに、ピーリングイオン導入を併用すると相乗効果を発揮し、より美しい肌へと近づけます。

ピーリングは、肌の状態・悩みに合わせた薬品を塗り表面を優しく剥がすことで、古い角質や毛穴の汚れなどを取り除く、いわば肌のお掃除のような施術です。レーザートーニング前に施術すると、肌から余分なものがなくなるため、レーザーが届きやすくなります。また、肌の生まれ変わりであるターンオーバーを促し、肌の奥からメラニン色素を排出するサポートをします。

イオン導入とは、皮膚にごく弱い電流を流すことで濃度の高い美容成分をイオン化。イオンが肌表面のバリアを和らげ、美容成分の効果的な浸透を促す施術です。レーザートーニングと併用する際の導入液には、トラネキサム酸が用いられます。

トラネキサム酸は、肝斑・色素沈着・くすみ・肌荒れなどの改善に有効な成分です。肌をひんやり鎮静させながら施術することで、さらにトリートメント効果が高まります。

治療の流れ

ヒロクリニック美容皮膚科・美容外科での肝斑治療は下記の通りです。

(1)診察・カウンセリング

悩みや理想の肌について丁寧にヒアリングし、シミ・肌の状態を診察。一人ひとりに合わせた治療プランを提案します。

(2)クレンジング

施術前にメイクをしっかり落とします。

(3)ピーリング

薬剤を塗布して、肌表面の汚れや古い角質をオフ。レーザーが肌の奥まで届きやすい状態に整えます。

(4)レーザートーニング

肌の状態に合わせ、照射パワーや当て方を細かく調整し、ムラなく丁寧に照射を行い、メラニンを破壊します。

(5)イオン導入

専用のイオン導入マシンで、肝斑を改善する作用のあるトラネキサム酸をイオン化し、肌の奥深くまで浸透させます。

(6)クーリング

冷たいタオルでクーリングして、肌を落ち着かせてから、スキンケアをして終了です。

ダウンタイム

レーザートーニングは、痛みやダウンタイムがほとんどない施術です。照射した直後は軽いほてりや赤みが出る場合がありますが、多くの場合、当日中におさまります。

ピーリングイオン導入も、痛みやダウンタイムはほぼありません。ただし、施術直後の肌はデリケートなので、保湿や紫外線対策をしっかり行いましょう。

合わない人はいる?

レーザートーニングイオン導入ピーリングは、シミの改善など幅広い美肌効果が期待できる美容施術です。しかし、シミにはさまざまな種類があり、最適な治療はそれぞれ異なる可能性があります。

肌の弱い方など体質によっては、刺激を与えると軽いじんましんやニキビといった肌トラブルにつながるリスクも考えられます。

1人でどの治療が自分に合っているのかを悩むよりも、信頼のできる美容皮膚科に相談してみるのがおすすめです。理想の肌や今の肌の状態などに応じて、適した施術プランを提案してもらえます。

定期的に継続すると効果的

早ければ1回のレーザートーニングで、透明感やつやが出て効果を実感する方もいらっしゃいます。しかし、肝斑の改善には、1週間おきに6~8回ほど治療を続けるのが望ましいといわれています。3回目頃から肝斑が薄くなったと実感しはじめる方が多く、さらに美肌効果も期待できます。

治療完了後も1~2ヶ月に1回、継続して治療を受けると、肝斑の再発を防ぎ、透明感あふれる美しい肌を保てるでしょう。ピーリングイオン導入を合わせて継続する患者さんも少なくありません。

記事の監修者

岡 浩子先生

岡 浩子先生

経歴

平成9年: 東邦大学医学部卒業
平成9年: 慶応大学医学部内科学教室入局。 大学病院、総合病院で研鑽をつんだのち、美容皮膚科を習得。
平成20年7月: 開院

所属学会

日本内科学会会員
日本リウマチ内科学会会員
抗加齢美容医療学会会員
点滴療法研究会マスターズ会員

資格

サーマクール認定医
日本内科学会認定医
日本医師会認定産業医

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