乾燥して肌がゴワつく、開いた毛穴にファンデーションが落ちてしまう、またシミや肝斑などの肌悩みは一般的な化粧品によるスキンケアでは、改善することが難しいといえるでしょう。
セルフケアに限界を感じた際は、肌のスペシャリストである美容皮膚科医に早めに相談することが美肌への近道。今回はヒロクリニック美容皮膚科・美容外科にて、くすみ・シミ・シワ・肝斑などの複合的な肌悩みを同時に改善へと導く「マッサージピール」による施術の流れやマッサージピール施術後の注意点などをご説明いたします。
<目次>
マッサージピールは新しいピーリング施術
マッサージピールとは、これまでのケミカルピーリングとはまったく異なる作用機序で肌質改善をおこなうピーリング施術です。加齢や環境ダメージなどにより、ターンオーバーが乱れることで、本来排出されるはずの角質が溜まり、くすみやニキビといった肌トラブルを引き起こします。ケミカルピーリングは、この古い角質を除去、ターンオーバーを促すことを目的として、おもに肌の表面に作用する施術です。
もちろんこれまでのケミカルピーリングの中でも、真皮層まで作用する強力な薬剤はありました。中でもトリクロロ酢酸(TCA)によるケミカルピーリングは、クレーターのように皮膚が凸凹状となったニキビ跡の改善を目指すため、真皮層まで作用します。そのため、施術中には強い痛みや熱感が生じ、術後は皮が剥けたり瘡蓋(かさぶた)といったダウンタイムが必要とされていました。
マッサージピール製剤の中には、この強力な作用をもつトリクロロ酢酸(TCA)が配合されています。しかしマッサージピールは薬剤の独自配合により、トリクロロ酢酸(TCA)による痛みや熱感などが少なく、ダウンタイムもほとんどないといわれています。
強力な浸透力を持ちながら、肌の表面に刺激を与えないマッサージピール。肌の奥、真皮層へ痛みのないまま成分が届き、コラーゲンやヒアルロン酸の産生をおこなう線維芽細胞へとアプローチします。マッサージピールの成分によって活性化した線維芽細胞が、肌コラーゲンの増生をおこなうことから、医療機関によってはコラーゲンピールと呼ばれることも。マッサージピール、コラーゲンピール、どちらも使用する製剤や作用機序は同じものとなります。
ヒロクリニック美容皮膚科・美容外科のマッサージピールとは
季節の変わり目になると大量発生するデコルテの角栓。おまけに首の付け根に薄っすらとあらわれ始めたネックレス状の細いシワと薄いシミ…。レーザー照射で一網打尽といきたいところですが、ダウンタイムが困りものです。
希望は「肌のザラつき・薄いシワ・シミをまとめてアプローチできて、かつダウンタイムのない施術」。やや欲張りかもしれませんが、多くの方が理想とする美容医療施術ではないでしょうか?
ヒロクリニック美容皮膚科・美容外科 理事長の岡浩子先生に、この複合的な肌悩みを相談したところ、マッサージピールのご提案をいただきました。
1.より良い施術のためにしっかり診察&質問
ヒロクリニック美容皮膚科・美容外科のカウンセリングは、どの施術も医師によっておこなわれます。また、無駄な施術メニューやオプションの紹介がないため、美容クリニックへ初めて訪れる方も安心です。
診察時は現在の肌悩みのほか、アレルギーの有無といった質問があるので、日頃から自身の健康状態などをしっかり把握しておくと問診がスムーズにおこなわれます。希望する施術を伝え、その施術が肌悩みに適用するかの診察を受けます。この時に「痛みに弱い」「傷跡が残りやすい」など施術に関する不安はすべて伝えてください。また、自身が目指す肌の状態に必要な治療回数などを質問することも大切ですよ。
2.いざマッサージピール開始!
丁寧な診察の後は同意書にサインをおこない、スタッフさんによって施術ルームへ案内されます。シンプルで清潔な施術ルームは施術ガウンに着替える際に、うっかりよろめき足を床についてしまいましたが、ホコリひとつありませんでした。
施術ベッドに横たわり待機していると、看護師さんが室温や身体に痛みはないか、触れられるのが苦手な部位はないかなど、きめ細やかに気づかってくれました。施術内容の確認を終え、手際良くマッサージピールがおこなわれます。
看護師さんがマッサージピール製剤を施術部位に数滴たらします。それを伸ばすようにクルクルとマッサージをおこないながら肌の奥へと浸透させ、真皮層へと成分を届けます。
マッサージピールは他院で顔に施術を受けたことがありましたが、その時は口周りに軽微なヒリつきを感じました。しかし診察時に顔と比べ、ボディへの施術は刺激がほぼないと、説明があったように、首とデコルテへのマッサージピールは刺激感ゼロです。マスクをしていたこともあり、ピーリングにありがちな酸製剤のツンと鼻をつくような匂いも、ほとんど感じません。マッサージピールは刺激どころか、看護師さんによる肌を滑らすようなマッサージに、ウトウトしてしまうレベルの心地よさです。また、肌にマッサージピール製剤を追加塗布するたびに、ヒリつきや火照りはないかなど優しく声をかけてくれるので、終始安心して施術を受けることができました。
3.マッサージピールで目指すツヤツヤデコルテ
首とデコルテへのマッサージピールが終わると、看護師さんが濡れたスポンジでマッサージピール製剤をしっかり拭き取ってくれます。皮膚の薄い首には、さすがに赤みが出るのではないかと覚悟していましたが、首からデコルテにかけて赤みも、ヒリつきも起こりませんでしたよ。
しかし時間差で赤みや熱感が生じる可能性もあるとのことで、しっかりクーリング。その後、看護師さんが肌に異常がないかをチェックし、クリームで丁寧に保湿をおこないマッサージピール施術は終了となります。
マッサージピール施術後に使用された保湿クリームは、マッサージピール製剤の開発企業WiQo med社により、施術後のスキンケアのために開発されたドクターズコスメ「WiQo保湿ナリシングクリーム」とのこと。マッサージピール施術後のホームケアとして使用すると、肌にハリ感を与え、ピーリングによる乾燥からしっかり肌を守ってくれます。WiQo保湿ナリシングクリームはヒロクリニック美容皮膚科・美容外科でも販売しているので、気になる方は受付スタッフさんにお尋ねくださいね。
WiQo保湿ナリシングクリーム | 8,800円(税込) |
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WiQoフェイスフルイド | 8,800円(税込) |
まとめ
マッサージピールの施術は1部位への施術であれば、施術・拭き取り・クーリング・保湿ケアまで30分以内に施術は終了します。(診察時間は別)マッサージピールによる肌への刺激感は、ほとんどありませんでしたが、施術後のクーリングや保湿などは、しっかりおこなうことが大切です。
また、マッサージピールを含むケミカルピーリングは低侵襲施術とされ、肌ダメージの少ない施術といわれています。しかし肌の状態や、体質によっては適用されない場合もあるため、アレルギーや不安なことは何でも医師に相談しましょう。
デコルテは顔のレフ板ともいわれ、くすみやザラつきを放置することで、老けた印象を与えてしまいます。普段から顔だけではなく、首やデコルテまで丁寧にスキンケアをおこない、定期的にマッサージピールによるスペシャルケアを受けることが、エイジフリーな肌を保つ秘訣かもしれません。
マッサージピールは、真皮層にある線維芽細胞の活性化を促す新しいピーリングです。繰り返しの施術で、くすみ・ザラつき・ニキビ・シミ、そして肝斑までも改善へ導くとされています。複合的な肌トラブルでお悩みの方は、ヒロクリニック美容皮膚科・美容外科へご相談くださいね。
●マッサージピールのおもな副作用とリスク
- 直後の赤みやヒリつき
- 乾燥
- 皮剥け
- 膨疹など