炭酸ガスレーザーについて
炭酸ガスレーザーは、水分に反応して熱エネルギーに変換され、その熱によって組織を削り取ります。非常に細かくピンポイントに病変部を削り取ることができ、出血も伴いにくいため、皮膚科形成外科領域では、ホクロやイボなどを取るために使われます。当院の炭酸ガスレーザーは3種類のモードがあり、レーザー照射の深さをさまざまに変化させることができます。
日光露光部に発症しやすい、脂漏性角化症、日光黒子などは浅いモードで照射することによって腫瘍本体のみをとりのぞき、きれいに除去できます。
一方、「ほくろ」のような病変では皮膚の深部に色素細胞が存在しているため、レーザー光を深くまで当てないと再発してしまいます。当院ではダーモスコープという機器を使い、あらかじめどのような種類の病変かを診断し炭酸ガスレーザーのモードと出力を決めています。
またレーザーは0.1mm大のスポットサイズでレーザー光を当てることができるので、微細な病変に対応することができます。とくに目のまわりにできた稗粒腫などはサイズが小さいため炭酸ガスレーザーの適応になります。炭酸ガスレーザーは小さな範囲に正確にレーザー光を照射できるため、周囲の正常皮膚を傷害することなく治療できます。
炭酸ガスレーザーの特徴
盛り上がったシミ(脂漏性角化症)、首のイボ(アクロコルドン)などの盛り上がりの本体のみをとりのぞき、きれいに除去できます。正常な皮膚との境目が、わずかに小さな皮むけになります。不必要な部分まで傷つけることがないため、皮膚のダメージが最小限ですみ、跡を残さずに早くきれいに治りやすいのが利点です。
一方、「ほくろ」のような病変では皮膚の深部に色素細胞が存在しているため、局所麻酔の上、病変部を深くまで削り取る必要があります。小さなほくろですと、へこみの跡を残しにくく、処置後の傷跡も目立たないため、切除よりもレーザー治療の方が好まれます。また、切除しづらいまぶたの際などの病変を治療する際にも、傷を最小限に取り除くことができるので、非常に役立ちます。
炭酸ガスレーザー治療の流れ
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カウンセリング
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クレンジング
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冷却、必要に応じ麻酔
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照 射
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テープにて処置
テープは無理にはがすことなく、なるべく長持ちするよう注意して下さい。薬の塗布などは医師の指示通り、行って下さい。新しい皮膚で覆われ、痛みがない状態になればテープ終了となります。その後は、色素沈着を防ぎ早くきれいに治るようにするため、治療部位をこする様な刺激は避け、厳重にUVケアを行って下さい。必要に応じ、色素沈着の改善のため、ハイドロキノンなどのメラニン抑制剤のご使用をお勧めします。
炭酸ガスレーザーの治療の効果
微細にいらない部分のみを削り取ることができます。とくに目のまわりにできた稗粒腫などのサイズが小さいものには、炭酸ガスレーザーが便利です。炭酸ガスレーザーは小さな範囲に正確にレーザー光を照射できるため、不必要に周囲の正常皮膚を傷つけることなく治療できます。
監修医 岡浩子医師
料金表
施術名 | 価格(税込) | |
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ほくろ | 7mm未満 | 11,000円 |
7mm以上 | 16,500円 | |
もり上がったシミ(脂漏性角化症) | 1センチ未満 | 5,500円 |
もり上がったシミ(脂漏性角化症) | 1センチ以上 | 11,000円 |
アクロコルドン | 1個 | 2,200円 |
10個 | 22,000円 | |
さらに10個 追加の場合 |
+18,700円 | |
稗粒種 | 1個 | 5,500円 |
※ほくろ除去に関しましては、4F皮膚科・形成外科の管轄となります
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