レーザー脱毛は、特殊なレーザーを照射し、毛をつくる細胞を破壊する施術です。脱毛効果が高く半永久的にお手入れが不要になります。この記事では、レーザー脱毛がどのような施術なのか詳しく解説します。
レーザー脱毛とは
レーザー脱毛とは、特殊なレーザーを毛に含まれる黒い色素である「メラニン色素」に反応させて、毛を生やす働きを持つ細胞がある「毛根」を熱エネルギーで破壊する方法です。複数回レーザーを照射して毛が生える原因そのものにアプローチし、生えない状態にします。
レーザー脱毛は医療行為のため、医師や看護師が施術を行います。当院でのレーザー脱毛は、医師が毛や肌の状態をチェックして、マシンの設定をするなどきめ細やかな施術が特徴です。
レーザー脱毛の特徴
レーザー脱毛は、脱毛効果が高く、頻度は約2ヶ月に1回、合計5~6回の治療で、ほとんど自己処理が必要ないレベルにまで脱毛できます。
ただし、男性のひげをはじめ、毛量が多い・毛質がしっかりしている・毛根が力強いパーツの施術は、約1ヶ月に1回の頻度で治療を行い、回数も他の部位よりも多くなります。
1回の施術時間は、脱毛する部位によりますが、わきであれば片側あたり約5分です。
施術後は、赤みや毛穴周辺の盛り上がり、ヒリヒリ感などが出る可能性があります。しかし、治療後の冷却や薬の塗布などにより、数日ほどで落ち着く場合がほとんどです。
レーザー脱毛の仕組み
レーザー脱毛の施術は、毛の成長サイクルである「毛周期」を考慮した仕組みで行われます。毛はそれぞれ異なる毛周期で、「成長期」「退行期」「休止期」の3つの時期を繰り返しています。
成長期
毛をつくる細胞と毛が密着し、細胞分裂を繰り返し毛が成長する時期です。
退行期
毛根が角化し、毛をつくる細胞と毛が離れ、成長が止まる時期です。この後、休止期にかけて毛が抜けます。
休止期
毛の成長が止まり、毛をつくる細胞と毛が離れた状態です。
レーザー脱毛の効果が特に期待できるのは、成長期の毛です。毛をつくる細胞が毛と密着していて、毛のメラニン色素に反応したレーザーの熱により、毛をつくる細胞を破壊しやすい状態だからです。
退行期や休止期の毛は、毛をつくる細胞を破壊するのが難しいので、脱毛効果があらわれにくいでしょう。
毛周期は1本1本異なるので、約2ヶ月周期で繰り返しレーザーを照射し、まんべんなく脱毛します。
レーザー脱毛とエステ脱毛の違いは?
エステ脱毛は「光脱毛」と呼ばれ、レーザー脱毛と同じく、光の力で脱毛します。しかし、エステで使用するマシンは、医療用の脱毛器と比べてパワーが弱い未認可のものです。そのため、長期間通っていても効果を感じられない、一時的な効果しかないといったデメリットがあります。
また、レーザー脱毛の場合、医師や看護師といった医療従事者が施術するため、万が一のトラブルにもスムーズに対応できます。
レーザー脱毛は、エステ脱毛と比べて費用が高いですが、少ない回数と短い期間で安全に生えない状態まで半永久的に脱毛でき、緊急時にすぐに医師に対応してもらえるため、費用対効果は高いといえるでしょう。
また、レーザーは痛いし強力と聞くと、「怖いからエステの方が良いかも?」と思われる方もいるかもしれませんが、最近のレーザー脱毛機は目覚ましく進化しており、以前のものより格段に痛みは少なく、施術時間もスピーディーなものが登場し、人気の治療となっています。
ヒロクリニック美容皮膚科・美容外科ではお肌の状態や心配なことをしっかりと相談してから治療を行えますので、ためらっている方も勇気を出して相談してみることをおすすめします。
介護脱毛とは
近年ミドル・シニア世代で、「介護脱毛」としてVIO脱毛を受ける人が増えています。介護脱毛とは、将来介護を受ける際に介護者の負担を減らし、自分の衛生状態を整えるために、あらかじめVIOを脱毛しておくことです。NHK朝イチでも特集が組まれるなど、メディアでも注目されています。
ヒロクリニック美容皮膚科・美容外科のレーザー脱毛では、Vラインの毛を完全に無くす、またはある程度の範囲を残すといったように、ご希望に沿った対応が可能です。
レーザーは、メラニン色素を含まない白髪にはあまり効果がありません。白髪が増える前に施術を受けた方が、スムーズに脱毛できます。
介護脱毛は必要?
介護脱毛は必ず受けなければいけないものではありません。しかし、将来的に介護が必要になった時に、負担を減らせます。
以下に介護脱毛のメリット・デメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
介護脱毛のメリットとデメリット
介護脱毛の主なメリットは下記の通りです。
排泄介助がスムーズ
IラインやOラインなどアンダーヘアを脱毛していると、排泄後に拭き取るだけできれいになるため、排泄介助がスムーズです。
肌荒れを起こしにくい
おむつを使用していると、アンダーヘアに排泄物がついたまま乾き、拭いてもなかなか取れない場合があります。介護脱毛をするとすぐに汚れが落ち、肌のダメージをおさえられます。かゆみなどの肌トラブルを防げ、快適に過ごせるでしょう。
清潔な状態を保ちやすい
おむつをしているとアンダーヘアが蒸れ、細菌が繁殖しやすい環境になります。細菌が増えると、肌の炎症や臭いの原因となるばかりでなく、膀胱炎や腎盂腎炎など、尿路感染症のリスクともなります。介護脱毛によって、蒸れや臭いが軽減されるため、介護者にとっても本人にとっても、ストレスが溜まりにくくなり病気の予防にも役立ちます。
介護脱毛をする主なデメリットは下記の通りです。
一度脱毛すると元に戻せない
医療脱毛は、毛根を熱エネルギーで破壊するため、時間がたっても元の毛の状態には戻りません。後悔しないよう、アンダーヘアのデザインは慎重に決めましょう。
脱毛に抵抗を感じる
介護脱毛の際にデリケートゾーンを、施術者に見られるのに抵抗のある人もいるかもしれません。確かに、普段は人に見せない部分なので恥ずかしさはありますが、なるべくタオルで隠すなど配慮してくれるケースが多いでしょう。
費用が掛かる
介護脱毛は保険適用にならないため、治療費は全額自己負担で、完了まで数万円はかかります。しかし、介護の負担を軽減する効果が大きいため、治療を受ける価値は充分あります。
ヒロクリニック美容皮膚科・美容外科のレーザー脱毛
使用機器
当院のレーザー脱毛では、「イシュタルトリニティ™」という新しいマシンを使用しています。アメリカの厚生労働省にあたる機関である「FDA」から認証を受けている信頼性の高い脱毛器です。
イシュタルトリニティ™の特徴は、下記の通りです。
幅広い状態の脱毛に対応
イシュタルトリニティ™は、コンビネーション脱毛機能を備えたマシンです。従来のマシンとは異なり、一度に3つの異なる波長のレーザーを照射できるため、一台で幅広い肌の色・毛の深さ・毛の色に対応できます。
脱毛の難しい柔らかい毛や顔などの産毛といった細い毛も、スムーズに脱毛できます。さらに、これまでは難しかった日焼けした肌の脱毛も可能です。
痛みが少ない
イシュタルトリニティ™は、肌の状態に合わせて出力の仕方を調整でき、照射方法もその方や部位によって、ショット打ち、真空吸引照射、蓄熱式と選び分けることが可能です。特に真空吸引照射では冷たいジェルを塗る必要もなく、じわっとあたたかくなる程度の刺激で治療後の赤みやヒリヒリも極めて軽いので、お肌の弱い方や痛みが苦手な方にも安心です。
施術時間が短い
スポットが大きく、真空吸引システムによりうち漏れが少ないため、スピーディーに施術できます。
施術の流れ
施術の流れは下記の通りです。
(1)医師によるカウンセリング・診察
患者さんのお悩みや希望を丁寧にヒアリングして、医療脱毛に精通した医師が肌の状態・色・毛質などを診察。一人ひとりに合わせた脱毛プランを提案します。また、施術回数の目安や費用の見積りもお伝えします。
(2)前処理
施術箇所に毛が残っている場合は、レーザー照射前にシェーバーで処理します。
(3)レーザー照射
医師の管理のもと、肌の状態・毛質・レーザーへの反応を確認しながらテスト照射を行い、マシンの設定を決め、施術箇所全体に照射します。
痛みの少ない方法で当てにくい部分だけはショット打ちを行うため、その部分はゴムで弾かれたような刺激がありますが、我慢できないほどではないでしょう。
(4)アフターケア
肌の炎症をおさえるため、冷却し、炎症を鎮める外用薬を塗ります。施術から数日ほどは、軽い赤みが残る場合があります。
赤みが出ている間は処方された薬を塗ります。また、施術後の肌は非常にデリケートなので、数日間は照射部位のカミソリ処理など、負担の大きい行為を避けてください。
また、効果的にレーザー脱毛できるよう、治療期間中は日焼け止めなどで、日焼け対策をしましょう。
特徴・ポイント
当院で使用しているマシンは、今までの脱毛器と同レベルの効果がありながら、痛みが少なくスピーディーに脱毛でき、約5~6回で脱毛が完了します。
初回だけでなく毎回必ず、医療脱毛の経験豊富な医師が肌の状態や毛の濃さ、減り具合を見て、適切な強さのレーザーに設定。肌の炎症をおさえる処置やアフターケアも徹底し、肌トラブルを防ぎます。
ヒロクリニック美容皮膚科・美容外科のレーザー脱毛の特徴は、一人ひとりの患者さんに合わせた、オーダーメイドの施術である点です。毎回医師がきめ細やかに対応することで、中途半端な強さのレーザー照射による硬毛化を防ぎ、目標とする回数での脱毛完了を目指しています。
まとめ
レーザー脱毛は、熱エネルギーによって毛をつくる細胞を破壊するため、脱毛効果が高く、時間の経過により毛が生えてくる可能性の少ない施術です。
当院では機能性の高いイシュタルトリニティ™を使用しています。医師が肌や毛の状態を見極め、きめ細やかに設定し、高い脱毛効果・痛みの軽減・施術時間の短縮を実現しました。
レーザー脱毛のおもな副作用とリスク
- 白髪には脱毛効果がありません
- 肌が日焼けするとレーザーが肌のメラニンに反応し、やけどのリスクが増したり、脱毛効果が弱まったりします。
- 施術箇所に赤みやひりひり感が出る場合があるので、落ち着くまで塗り薬を使用する必要があります。
【参考文献】
- セゾンのくらし大研究 – 介護脱毛(介護福祉目的のVIO脱毛)とは?メリットと注意点を紹介