なぜ生え際と頭頂部は薄毛になりやすいの?原因やチェック方法を紹介

頭を押さえる男性

この記事の概要

生え際や頭頂部は薄毛になりやすいと言われていますが、その原因について詳しく理解している人は少ないかもしれません。本記事では、生え際や頭頂部が薄毛になりやすい理由を科学的な視点から解説し、セルフチェックの方法や予防策についても紹介します。

生え際や頭頂部が薄毛になる原因

AGA男性型脱毛症)

AGA男性型脱毛症)は、日本人男性の約3人に1人が発症するとされる進行性の脱毛症です。日本人男性の約9割以上の薄毛がAGAによるものとされています。AGAは主に遺伝とホルモンの影響によって引き起こされます。

男性ホルモンであるテストステロンが5αリダクターゼという酵素の働きでDHT(ジヒドロテストステロン)に変化し、これが毛包内のアンドロゲン受容体と結合すると、脱毛因子が生成されます。特に頭頂部と生え際の毛包にはアンドロゲン受容体が多く、5αリダクターゼの活性が高いため、これらの部位で薄毛が進行しやすくなります。

AGAは進行性であり、自然に回復することはほとんどありません。早期の対策が重要です。

頭皮環境の悪化

頭皮の健康が損なわれると、髪の成長に悪影響を及ぼします。以下のような状態があると、抜け毛や薄毛が進行しやすくなります。

  • 乾燥した頭皮:フケやかゆみが発生し、毛根にダメージを与えやすくなります。
  • 脂漏性皮膚炎:過剰な皮脂が毛穴を詰まらせ、髪の成長を妨げます。
  • 血行不良:頭皮の血流が悪いと、毛根に十分な栄養が届かず、髪が細くなります。
  • 頭皮の炎症:アレルギーや雑菌の繁殖によって炎症が起こると、毛包が弱くなり、髪の成長が阻害されます。
  • 毛穴の詰まり:スタイリング剤や汚れが毛穴を詰まらせると、新しい髪が生えにくくなります。
  • 頭皮の硬化:血行が悪くなることで栄養供給が滞り、毛髪の成長が妨げられます。

生活習慣の乱れ

  • 睡眠不足:成長ホルモンの分泌が減少し、髪の成長が阻害されます。
  • ストレス:ストレスホルモンが血管を収縮させ、血流が悪化します。
  • 栄養不足亜鉛やビタミンB群が不足すると、髪の成長が停滞します。
  • 運動不足:血行が悪化し、毛根への栄養供給が不足します。
  • 喫煙・飲酒:血管の収縮を引き起こし、毛根への栄養供給を妨げます。

加齢によるホルモンの変化

加齢とともに男性ホルモンの分泌バランスが変化し、DHTの影響を受けやすくなります。また、毛髪の成長サイクルが短縮し、休止期の毛髪が増えるため、全体の毛量が減少します。

遺伝的要因

AGAの発症には遺伝が深く関係しています。家族に薄毛の人が多い場合は、自身も発症する可能性が高いと言われています。

外的要因

帽子の使用や過度な摩擦、紫外線の影響など、頭皮に対する外的なダメージも薄毛の原因になります。

頭頂部の薄毛を見分けるポイント

1. 頭皮が透けて見えるか

つむじ部分の中心がぼんやりとしており、渦巻きの流れが不鮮明になっている場合は、薄毛のサインです。

2. 頭頂部のボリュームが減った

つむじ周辺の髪が細くなり、ボリュームが減少していると感じる場合は、AGAの可能性が高いです。

3. 毛根の丸みがなくなっている

正常な髪の毛の毛根は丸みを帯びていますが、薄毛が進行している場合は細長くなっています。

生え際の薄毛を見分けるポイント

1. 指2本分後退している

生え際が以前より後退している場合、M字ハゲの兆候である可能性があります。

2. 前髪を下ろしても地肌が透ける

髪の密度が低下し、前髪でカバーしても地肌が透けるようになったら注意が必要です。

3. 突然髪が薄くなってきた

急激に髪のボリュームが減少した場合は、AGAの進行が考えられます。

つむじと禿の見分け方

つむじと薄毛は似ているようで異なるものですが、以下のポイントで区別できます。

  1. つむじの周囲の毛の状態
    • 健康なつむじは渦を巻くように髪が生えており、均等な密度があります。
    • 薄毛の場合は、つむじ周辺の毛が細くなったり、全体的に毛の密度が減少しています。
  2. 頭皮の透け具合
    • つむじは通常、中心部分がやや透けて見えますが、周囲には十分な髪の密度があります。
    • つむじハゲの場合は、つむじの中心だけでなく、その周囲も地肌が広く見えるのが特徴です。
  3. 髪の太さや質感の変化
    • つむじ周りの髪が他の部分と同じ太さであれば正常。
    • 薄毛の場合、髪が細くなりコシがなくなることが多いです。
  4. 進行具合
    • つむじは生まれつきの形として変わりません。
    • AGAによるつむじハゲは時間とともに進行し、範囲が広がっていきます。
  5. 薄毛の大きさの基準
    • つむじの直径が3cm以内であれば正常範囲。
    • 5cm以上に広がっている場合は、薄毛が進行している可能性が高い。
    • 広がりが急速に進行している場合はAGAの可能性も。
  6. 写真で比較する
    • 過去の写真と比べて、つむじの周りの毛が明らかに減っている場合は薄毛の兆候かもしれません。

人から見た薄毛の印象

薄毛は見た目に大きな影響を与え、人によっては自信を失う要因にもなります。一般的に、以下のような印象を持たれることが多いです。

  • 老けて見える:髪のボリュームが減ることで、実際の年齢よりも老けた印象を与えがちです。
  • 疲れて見える:特に頭頂部や生え際の薄毛が進行すると、顔全体の印象が弱くなり、疲れたように見えることがあります。
  • 清潔感に影響する:不適切なヘアケアをしていると、薄毛が進行している部分が目立ち、清潔感が損なわれることがあります。
  • 第一印象に影響する:人の印象は第一印象が大きく左右するため、髪のボリュームが少ないと、見た目に気を使っていないと思われる可能性もあります。

しかし、近年ではAGA治療が一般的になり、薄毛は治療できる時代になっています。適切なケアや治療を行うことで、自信を取り戻すことが可能です。

女性からの意見

  • 気にならないが清潔感が重要:多くの女性は、薄毛そのものよりも、手入れがされているかどうかを重視しています。
  • おしゃれな髪型や帽子でカバーできる:髪型やファッションの工夫で、薄毛が目立たなくなることもあります。
  • 自信を持っている人のほうが魅力的:髪の毛の量よりも、堂々としていることや、身だしなみに気を使うことが大切だと考える人も多いです。
  • 清潔感と身だしなみが大切:髪型だけでなく、服装やスキンケアも含めて、清潔感のある男性は好印象を持たれます。
  • 治療やケアに前向きな姿勢が重要:気にしすぎるのではなく、前向きにケアや治療を取り入れている人は好印象を持たれることが多いです。

AGAの治療方法

AGA治療薬の種類と効果

AGAの進行を防ぎ、発毛を促す治療薬には主に以下の種類があります。

  • フィナステリド(プロペシア):DHTの生成を抑え、抜け毛の進行をを抑えます
  • デュタステリド(ザガーロ):フィナステリドよりも強力に5αリダクターゼの働きを抑え、AGAの進行を防ぎます
  • ミノキシジル(リアップなど):血管を拡張し、毛根への血流を改善することで発毛を促します。
  • スピロノラクトン(女性向け):DHTの作用を抑えることで女性のAGA治療に用いられます。
  • 自毛植毛:毛髪を外科的に移植することで、薄毛部分をカバーする方法。

AGA治療薬の効果と注意点

効果が出るまでに時間がかかる:一般的に、治療薬の効果を実感するまでには3〜6ヶ月ほどかかります。

副作用のリスクがある:フィナステリドデュタステリドは性機能低下の副作用が報告されています。ミノキシジルは動悸や低血圧などの影響を及ぼす可能性があります。

継続が重要:AGA治療は長期間にわたる継続が必要であり、薬の服用を中止すると再び薄毛が進行する可能性があります。

薄毛に悩んでいる方は、専門クリニックでの相談を検討し、自分に合った治療方法を選択することが重要です。

予防策

  • 食生活の改善:タンパク質、亜鉛、ビタミンB群を積極的に摂取。
  • 適度な運動:血行促進のために有酸素運動を取り入れる。
  • ストレス管理:リラクゼーションや趣味を活用。
  • 適切な頭皮ケア:低刺激のシャンプーを使用し、頭皮マッサージを行う。

まとめ

生え際や頭頂部の薄毛は、ホルモンバランスの変化、生活習慣の乱れ、遺伝などが主な原因です。セルフチェックで早めに兆候を発見し、専門クリニックで適切な治療を受けることが大切です。

薄毛の治療法には、内服薬や外用薬、自毛植毛などさまざまな選択肢があります。自身に適した治療法を専門医と相談しながら決めましょう。

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